目覚めればマフィアの十代目 日常編sei
現在、理科の授業中。中学最初の中間テストが返却されている。
「沢田。」
「はい。」
テストを受け取りに席を立てば根津が物凄く機嫌のいい顔してやがる。・・・ウゼ。
「うん。いい点だ。さすがこの東大卒の私の教え子だ。私の教え子であるということを誇りに思うんだな。」
「(・・・
ウッザァ
)・・・ありがとうございます(棒読み)。」
本当は五流大学卒の癖になー・・・ってか発言が軽くセクハラじゃね?とか思うのは俺だけかな?まぁいいや。どうせすぐ解任させられるんだ(現在風紀委員で教師の経歴調査中)。とか思ってたら、
ガラッ
「あ、隼人。」(←昨日名前呼びを懇願された)。
「コラ!遅刻だぞ!今頃登校してくるとはどういうつもりだ!!」
「
あぁ!?
」
・・・素晴らしく不良ですね。はい。
「おはよーございます十代目!!」
「ん。おはよ。でももう授業中だからね。遅刻はダメだよ。」
「はい!申し訳ありませんでした!」
「ん。いい返事。」
とりあえず席に着きなさい。と促せばおとなしく席に着く。・・・ただし、机の上に足を乗せて。周りで「どーなんってんだ!?」「いつのまに友達に?」「ってか獄寺の奴沢田の犬って感じじゃね?」とかいう声が聞こえる。ごめん、俺もそう思うよ。
はー、と溜息をついて(最近溜息ばっか)返って来たテストの間違いなおしをしようとしたら、
「あくまで仮定の話だが・・・、」
・・・仮定の話キタ。まだ二ヶ月しかたってないけどこいつの話はウザすぎるー・・・。
「兵器で遅刻してくる生徒がいるとしよう。そんな奴の友達は間違いなくクズになる。なぜなら類は友を呼ぶからな。」
こいつよく教師になれたよな。教育実習のときは猫かぶってたのか?まじめに疑問だ。
「貴様・・・
放課後校長室へ来い!連帯責任として沢田!お前もだ!!
」
既に隼人は根津を締め上げた後でした。本当、ちょっと落ち着け。
「
貴様ら退学だー!
」
放課後の校長室。呼び出された俺と隼人の前で根津が退学退学とわめいている。あー・・・うっさい。
「連帯責任で沢田ともども即刻退学にすべきだ!」
馬鹿だ。物凄く馬鹿だ。
「はい、先生。」
「なんだ沢田!」
「・・・私立ならともかく、うちの中学公立ですよ。中学は義務教育だから退学は無いと思います。」
「「あ。」」
校長も気づけよ。激しく突っ込みたい。
「校長、ちょっと失礼するよ。・・・なんでがいるの?」
「そこの”自称”東大卒の根津銅八郎大先生様に呼び出された。」
ノックも無に校長室に入ってきた恭弥にもだけどそんな最凶である風紀委員長様と普通に会話をしている俺に根津も校長もビビッている。・・・何を今更。
「で、そいつは?」
あごで指されて隼人の目つきが険しくなった。落ち着け。
「隼人。ちょっと先戻ってて。」
「し、しかし!」
「隼人。」
「・・・はい。」
そのやり取りだけで恭弥は隼人と俺の関係がわかったのだろう。興味をなくしたようにさっさとソファへ。隼人が出て行ったのを確認して、恭弥は持っていた資料を校長に見せる。
「も座りな。君も風紀委員だしね。」
「あ、何か出た?」
「うん。ぼろぼろと。」
ソファに座れば資料を見た校長の顔が面白いことになっていた。
「・・・根津先生、これは本当のことですかな?」
「は?何が・・・「根津銅八郎。学歴詐称で並盛中学理科担当教師を解任させてもらうよ。」
「!」
ついでに教育委員会に訴えてみようか。ブラックリストに載るかな。いろんな意味で。
なんて呟いたら、根津の奴は真っ青になって泡吹いてぶっ倒れやがった。
「・・・校長、コレの後片付けは頼んだよ。」
「は、はい!」
「ところではなんで呼び出されたの?」
「ん、ちょっと授業中に問題がありましてねー。俺が直接の原因じゃないけど退学って言われたんだー。」
「・・・
馬鹿だね。
」
「
馬鹿だよね。
」
根津銅八郎(55) 学歴詐称により解任
私立ならともかく公立に退学とか無いですよね・・・(苦笑)。
それにしても雲雀さんを登場させると本当
混沌
カオス
(爆)。
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