目覚めればマフィアの十代目 日常編otto

「くわぁああああ・・・。」
眠い・・・。
歩きながらあくびが止まらない。
「よお。」
「武おはよー。」
「なんだ寝不足か?クマできてんぞ。」
「うわ・・・まじで?」
数日前にランボと言う名のボヴィーノファミリーのちびっこヒットマン(自称五歳)がやってきてから朝も夜中も所かまわず奇襲をかけるわ、返り討ちに合って大泣きしてそれをなだめて・・・。はぁ。思わず溜息。現在どうやってあのわがまま牛子を調教しようか考え中だ。どうやったらあそこまで自己中わがままっこが出来上がるのかボヴィーノのランボの教育係を小一時間程問い詰めたい。そしてそのときの出来事を語る気は無い。物凄くめんどくさいから。
「勉強で寝不足か?みたいな優秀な奴も大変なのなー。」
「・・・うー・・・そーゆーことにしといて・・・、」
というか・・・殺気が漏れてるぞ獄寺隼人ぉおおお!ちったぁ落ち着け。

「っーわけで獄寺を納得させるためにも山本の『入ファミリー試験』をすることにしたんだ。」
「・・・何が「っーわけ」だ勝手に決めないでくださいセンセー。」
学校のプールに呼び出されたと思ったら素晴らしくバカンス気分なリボーンに爆弾投下された。解ってたけど。解ってたけどさぁ。
・・・リボーン先生。
「・・・なんだ。」
「武は一般人だということをわかっておいでですか?」
「・・・。」
「いくら武のお父さんが”時雨蒼燕流”の後継者だからって言っても、武自身は一般人だ。・・・”沢田”という個人に関わっているだけならまだいい。”ボンゴレファミリー十代目”である俺に、”マフィア”という世界に関わってしまったら、武だけじゃない。武の周りの人、武のお父さんも危険にさらされる。それは、リボーンが一番よくわかってるはずだ。」
前世まえ”から思ってたけどリボーンは軽率すぎると思う。いい人材だからって、簡単にファミリーにするとか、周りに及ぶ危険を考えてるのだろうか。・・・考えてねぇな。因みに恭弥、ハル、正ちゃんはその辺しっかり理解した上で最低限の護身術を身につけさせた(そこからのレベルアップはそれぞれ自由)。周囲の人間への護衛もつけている。
「周りへの影響を考えないで『ファミリーにする』なんて言うな。」
いくらリボーンの言うことでも、そこだけは譲れない。
「・・・だが、もう獄寺に山本を呼びに行かせた。」
「・・・とりあえず行って来る。」
あの短気な隼人のことだ。何するか解らないからなぁ・・・。とりあえず隼人は俺の右腕云々の前にもう少し落ち着きを身に着けてくれ(切実)。

きれいにスルーさせていただきましたランボ登場シーン。頑張ったんですが無理でした…!
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