目覚めればマフィアの十代目 原作前quattro

とりあえず廊下でバトるのは問題があるだろうと思って己の感の告げるほうへひたすら逃げる!ザンザスは手に憤怒の炎をバリバリスタンバって追いかけてくる!超怖ぇ!
そして辿り着いたのは鍛錬場と思わしき広ぉい部屋(未来編の日本のボンゴレアジトにあったやつみたいな感じ)。
此処なら大丈夫だろうと急ブレーキかけてザンザスと向き合う。
「・・・やっと消される気になったか・・・。」
「なわけないっしょー!とりあえず俺の力がどれぐらい通用するか試させていただきます!」
多分、負けはしないだろう(あくまでも多分、だが)。そして今更どうでもいいが、会話は日本語に切り替わってたりする。うん。本当にどうでもいい。
「んじゃ・・・、」
服の中に隠していた鉄扇(恭弥がくれた特別製)を構える。飛行機乗るときとか金属探知機とか大丈夫だったのかとか突っ込んじゃいけない。
「行きます!」
「カッ消す!」
死ぬ気の炎がぶつかった。

しばらくして、ちょっとボロッとなった感じは否めないけど立ち上がった俺はザンザスがもう立ち上がれないのを確認して、
Vincitrice!
無駄にイタリア語で叫んでみた。
!」
バン!と勢いよく開けられた扉の向こうには血相を買えた父さんと九代目。そして部屋の状況(ザンザスが床に這い蹲って俺はそんなザンザスを足蹴にしてバンザーイ!(笑))を見て目を見開いている。
あはは。おもしろーい(笑)。
!だ、大丈夫なのか!?」
「なにがー?」
あのねー、このおにいちゃんがあそんでくれたんだよー。
ニコニコと笑顔で言ってのけてみる。じゃぁ何でそんなにボロボロなのかとか何でそのお兄さんを足蹴にしているのかとかいうのはスルーだ。気にしたら負けだよ父さん。
「・・・そうか。」
「九代目!?」
何か悟ったらしい九代目はなんだか楽しそうに(え)頷いている。
ちゃん、お腹はすいていないかい?着替えたらおやつにしよう。ザンザス、お前もだよ。」
「・・・カスが。」
「おにーちゃんも一緒だよー!」
逃げんじゃねーぞ。
と、九代目と父さんに見えないように背を向けて笑顔を向けたらザンザスは何故かにやりと笑った。・・・嫌な予感しかしないのはなぜだろう。

部屋に戻って(というか送ってもらって)着替えて、部屋の外で待っていてくれたメイドさん(コズメーアさんというらしい)に連れられて向かった部屋には既に九代目、父さん、さらにザンザスも既に揃っていた。・・・マジでいるし(おい)。
ちゃん、お座り。」
「・・・はい。」
・・・ちょっと落ち着かない。

いろいろと複線。メイドさんの名前はツナの星座の誕生花(?)から。花の名前から探すのマイブームです。因みにイタリア語で『コスモス』。花言葉は「乙女の真心」「乙女の愛情」「少女の純潔」(ピンク)「調和」(赤)「美麗」「純潔」「優美」(白)だそうです。
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