目覚めればマフィアの十代目 原作前sette
そして二ヶ月が過ぎた。何事もなく・・・とは行かなくてもそれなりに平凡な日常を送っている。
因みに俺の成績は原作の「ダメツナ」のようにダメではない。まぁそれなりに大学まで行った知識だけは無駄にあるからなー。あ、運動は言わずもがなってところで。得意科目は数学・科学で苦手科目は英語・国語・社会科です(聞いてねぇよ)。
そして。今日は運命の六月十八日。原作では”沢田綱吉”の家庭教師であるヒットマン、黄色のアルコバレーノ、リボーンが沢田家にやってくる日。・・・そうや朝から妙な予感がひしひしと・・・さらに言えば母さんもなんかいつもに増してウキウキしてたなぁ・・・(ちょっと遠い目)。
んでもって俺の感じた妙な予感は放課後に近づくにつれて強くなる一方なもんだから意識しないでも眉間に皺が寄る。
「・・・ちょっと・・・あんた凄い顔してるわよ。」
「どーしたのちゃん。」
「あー・・・花・・・京子・・・うん・・・ちょっとねー(苦笑)。」
この二人とは普通にクラスメイトで友達である。そして今のところ持田先輩との決闘フラグは立つ気配は無い(立たせる予定も無い)。
「たいしたことじゃないから心配しないで。本当、大丈夫だから。」
「ならいいけど。」
「何かあったら相談に乗るよ。」
「ありがとー、二人とも大好きー!」
とりあえず癒されておく。
「・・・さて。そろそろ帰るね。今日は委員会も無いし。」
「うん。じゃぁまた明日。」
「気をつけて帰りなさいよー。」
「二人もねー。」
バイバイ、と手を振る。
たとえ、俺にボンゴレの十代目ボスになるという道しかないとしても、俺は”俺”の物語を紡いでやる。”原作”という決められた道があるのだとしても、その道をどう進むかは俺次第だ。