目覚めれば暗殺部隊のボス cinque

いきなりですが、俺が九代目の養子となって数年が経ちました。はい、そこ。すっ飛ばしすぎとか言わない。んなことより今俺は九代目の勧めによりマフィアの子息達が通う学校に通っている。そこにはもちろん、銀髪のカス鮫もキモ忠犬も金髪王子なへなちょこもいるわけで、
「おーい、XANXUS!一緒に飯食おうぜ!」
「う゜ぉぉい!へなちょこ!XANXUSに近寄んな!へなちょこがうつる!」
「ボス!昼食をお持ちしました!」
・・・懐かれた。へなちょこことディーノは一回あからさまに柄の悪い奴に絡まれているところを助けてからこの状態だし、カス鮫ことスクアーロの奴はいきなり切りかかってきたからテュールに叩き込まれた反射神経避けて素手で吹っ飛ばしてみたらやたら懐かれた。キモ忠犬は・・・もう言うまでも無い。行き成り土下座で部下にしてくれと泣きつかれた。ウザイから放置したらそのまま付いてくるようになった。・・・混沌カオス・・・。
それに加えてあの”ボンゴレ九代目の娘”ってことで近づいてくる馬鹿も多い。まぁ、返り討ちにするかいつの間にかスクアーロとかレヴィが追い払っているようだけど。・・・俺は九代目と血が繋がって無いから跡は継げないって言ってんのにな・・・(それでも俺をボスにしようとする馬鹿は後を絶たない)。
「・・・レヴィ。俺はアメリアが作ってくれるからいらないと言っているだろう。その耳は飾りか。」
目の前で繰り広げられる混沌カオスな光景にちょっと遠い目をしつつ、呟くように言えば「申し訳ありません!ボス!!」と床に額を叩きつけるかのごとく土下座をするレヴィ。周りはもう慣れたもので「またか。」という視線がイタイ。
「XANXUSー。馬鹿はほっといてお昼こっちで食べよ。」
「あぁ。」
「「「XANXUS(ボス)!!」」」
おかげで女子も男子も”ボンゴレ”に取り入ろうとする奴ら以外近寄ってこなくなった中でも唯一俺に近づいて”友達”と豪語するのが・フィオレ。ボンゴレ同盟ファミリーの幹部の娘で母親が日本人、父親がイタリア人のハーフ。そして、
「ねぇ、いい加減ヴァリアーのボスになっちゃいなよ。テュールからも推薦されてるんでしょ?」
「・・・そのうちな。」
「そしたらあたしXANXUSの秘書にしてねーv」
なんて堂々と言っちゃう子でもある。なんだろうこのポジション。
「ボスになっちゃえばうるさい古狸どもぶちのめし放題だよ。」
「わかってるよ、そんなこと。スクアーロもテュールに勝っちゃったし。これを期に引退するとか言ってるし。」
そう。既にスクアーロとテュールの対戦は行われ、スクアーロはヴァリアーとして活動中。ただし、テュールは存命である。(たまたま)見学していた俺が寸前で止めたから。さすがにもう前線で動くことは出来ないがこれ幸いと引退宣言かまして後釜に俺を指名してきやがった。・・・確かにテュールが家庭教師に付いた直後からヴァリアー入りしてマフィアとしての技術と知識叩き込まれたおかげでそこらへんの奴らには負けない自信はあるけど。行き成りまだ学生してる幹部でも無い奴指名すんなよと言う話だ。
「(まぁ・・・さっさとボスになってオッタビオの奴追い出してやってもいいんだけど)。」
あいつ、裏で色々やってやがるし。何であいつが副隊長なんかやってられたのか。テュールの奴に小一時間くらい問い詰めてやりたい。
「そういえばXANXUS。あんたジャッポーネに行くんだって?」
「・・・どっからその情報仕入れたの・・・。」
「ふふ、あたしに不可能は無い!」
「あそ。」
あ、俺の好きな卵サンド。
「いいなー。ニンジャとかサムライとかゲイシャとかいるんでしょー?」
「・・・なんだその偏りまくって間違った知識。どっかに捨てて来い。」
なんでこうも日本のイメージは微妙なところで止まってんのかなー。謎。
「え?間違ってんの?」
「大きくな。ご馳走様。とりあえずあまり俺がジャッポーネに行くなんて言いふらすなよ。」
「了解です、ボス。」
「まだボスじゃねーよ。」
タイミングよく予鈴が鳴った。
因みに忘れてたけどスクアーロとレヴィは早々に追い出しておいた(別のクラスだから)。ディーノは教室の隅できのこ栽培してた。ウザイ。
最初普通に主人公名前呼びになってて後で学校で名前呼びダメじゃん!と気付いて修正。おかげで変換が・・・(苦笑)。
back