ジャッポーネ、基日本に渡る当日。九代目は何故かアロハシャツだった。・・・何がしたいんですかと問い詰めたい衝動に駆られたが死ぬ気で押さえた。因みに俺は何時も通り黒のワンピース。オプションの黒猫も健在である(アメリアが離す事を許してくれない)(気に入ってるからいいけど)。
今回はお忍び・・・というかあまりおおっぴらにすることも出来ないから民間飛行機でひっそり・・・とも行くわけも無く。アロハな爺さんとゴスロリの組み合わせは軽く(いや、かなり)目立った。・・・視線が超痛ぇ!
そんなこんなで到着した日本の空港で沢田一家が出迎えてくれた。
「こちらです!九代目!」
「おぉ、家光。」
なーんて一見ほのぼのとした会話に聞こえるが家光サン、あんたそんなでかい声で「九代目」なんて言っちゃっていいんですか?その呼び方だけで結構目立つぞオイ。
「これは、私の娘の「XANXUSだ。」
九代目が思いっきり「」と呼びそうになったので綺麗に割り込んでみた。うっわぁ素敵に笑顔が歪んでますよ九代目(笑)。
「はは。気の強い娘さんですね。こっちはうちの妻の奈々と息子の綱吉です。」
「初めまして。」と言ってにこにこと微笑む奈々さんと奈々さんの足に隠れて恐る恐るといったように俺を見上げてくる綱吉君。・・・超可愛い。
奈々さんに頭を下げて綱吉君に視線を合わせるべくしゃがみこむ。んでもって、持っててよかったぬいぐるみ(笑)。
「はじめまして、綱吉君。」
ひょこひょことぬいぐるみを動かしてやれば恐る恐るであるものの興味は持ってくれたようで奈々さんの後ろから顔を覗かせてくれる。
「俺は、XANXUS。俺と、お友達になってくれるかな?」
ぬいぐるみを動かすのをやめて真っ直ぐに瞳を見れば(前世でもこんなにちゃんと人の瞳を見ることなんてなかったとか思いつつ)、
「XANXUS・・・お姉ちゃん?」
コテン(首かしげ)。
マジ超可愛い!(二回目)。
いろんな衝動を死ぬ気で抑えてがんばって綱吉君を怖がらせないようにがんばった結果、
「XANXUSお姉ちゃん!」
懐いてもらう事に成功しました!(パンパカパーン!)。なんか向こうで九代目がうらやましそうな目でこっち見てたり、家光が「ツッ君!パパはー!?」「や!お姉ちゃんがいい!」とかやって凹んでたりするけど無視しとく。相手にしたらウザイだけだ(前世の経験からも)。
「あらあらツッ君、XANXUSちゃんのこと大好きねーv」
一人ほわん、と俺たちの様子を見守る奈々さん。おっさん二人はあの状態だってのに・・・大物だ。いろんな意味で。
「うん!ツッ君大きくなったらお姉ちゃんとケッコンするの!」
「「「え!?」」」
おっさん二人+俺ではもった。奈々さんは「あらあら。」とか言ってる。え、ちょ、まっ!
「え・・・つ・・・綱吉君?」
「お姉ちゃんは、や?」
「や・・・じゃ・・・ない・・・けど・・・。」
歳離れすぎ(綱吉君五歳、俺十六歳)とか、君は将来京子ちゃんという可愛いらしい女の子を好きになるんだよとかいろいろあるんですが!
「じゃぁお姉ちゃん!約束!」
パアアアア
断れるわけねーだろちくしょー!
「う・・・うん・・・約束。」
「ゆーびきーりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます!」
ゆ・・・指きりさせられてしまった・・・。ちらっと九代目と家光を見ればなんか微笑ましそうな瞳で見られた。!うっわなんかむかつくー!
「大きくなったらツナがお姉ちゃん守ってあげるんだ!」
ぐっ!と拳を握り締めて力説する綱吉君。
「・・・ん。じゃぁ綱吉君。強くなろう。力だけじゃなくて、心も。そしてお姉ちゃんのところに、イタリアにおいで。」
そう言って頭をなでてあげれば言ってる意味を理解しているのかいないのか元気よく「ツナ、強くなる!」と返事をしてくれた。・・・うーん、複雑。
そのあと綱吉君の強すぎる力が発覚してそれを九代目が封印したりなんだりして俺たちの日本滞在は幕を閉じた。帰るとき、綱吉君に泣きつかれたのは言うまでも無い。
イタリアに帰ってすぐ、俺はヴァリアーのボスになることを了承した。それに伴って幹部も総入れ替え。もちろん、オッタビオは裏で色々やらかしてきたことを突きつけて除隊勧告。副隊長にスクアーロを据え、忠犬なレヴィ、八歳で入隊してきて、めきめきと頭角を現してきているベルフェゴール、いつの間にかいたマーモン、肉弾戦などの格闘系を得意とする隊員たちを次々に(いろんな意味で)襲っているというルッスーリア(まぁ腕は確かだし)を”原作”通り幹部に据えた。因みにモスカ研究もしっかりばっちり手に入れている。ただし、原動力は九代目を詰め込むなんて非人道的なことはしなくていいように改良中。八年後、リング戦に代わる、綱吉君が強くなるための戦いを起こすためにもいろいろ準備が必要だし、なにより綱吉君が十代目になったときうるさい古狸たち(未だに俺を十代目にしようとする奴らとか)の掃除もしなくちゃいけないし。・・・未来編の白蘭の問題もあるしなぁ・・・とか。・・・問題山積み過ぎる・・・。
主人公のキャラが崩壊しました(笑)。そしてチビツナが微妙に黒いというものすごくびっくりな事態が発生しました(おい)。イタリア帰還後のあたりは原作クラッシャーということでスルーしてください(おい)。
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