目覚めれば暗殺部隊のボス sette
「う゜ぉぉおい!!」
「XANXUSだっつってんだろ。」
「
ぐぁ!
」
手元にあったハードカバー(ハリ○タ)をぶん投げてみた。スクアーロの額に角がクリティカルヒット。
「〜〜〜〜!何しやがる!」
「こっちのセリフだ馬鹿鮫。お前の頭は飾りか?」
仕事時間中は「XANXUS」、それ以外は「」と呼ぶことを許しているのにこのカス鮫は!
「今は就業時間中だ、カス。」
「あと五分だろうがぁ!」
「それでもだ!」
「ぐは!」
次は机の上にあったペーパーウェイト(黒猫、金属製)がまたもやクリティカルヒット。・・・ってか避けろよスクアーロ。仮にも暗殺部隊だろー・・・。
「ボスー・・・そろそろ終わりでしょうからお茶を・・・ってスクアーロ・・・あんたまたやってんの?」
トレイにティーセットを乗せて持ってきたのは。・・・この子本当に俺の秘書になりやがりましたよ。仕事できる子だからいいけど。
「うっせぇぞぉ!それより今回の報告書だぁ!」
「先に渡せよ。」
まったく・・・、と、書類を手に取った瞬間終業のアラーム。
バン!
「!仕事終わりだよな!」
「ボス〜、お茶しましょv」
「ム、今日は僕との約束だったはずだよ。」
「ボス!お、俺は!」
「・・・。」
なんだろう、この
混沌
カオス
っぷり。終業時間になったとたんに部屋に雪崩れ込んでくるとかどうよ。・・・慣れたけど。
「・・・・・・。」
「はいはい。お茶の追加ね。」
も秘書モードから友人モードへ。
終業後のお茶会は日常になっている。・・・何故かここに、本当にたまーにキャバッローネの十代目に就任したはずのディーノがまぎれてたりするという。・・・いくら同盟ファミリーでも自重しろよ。前にそういったら九代目に許可は貰ったと笑顔で言われた。九代目・・・!
お茶会では部下の愚痴やら任務で行った先でこんなものが合ったとか休暇は此処に行きたいとか話題も本当に
混沌
カオス
だ。でも、それはそれで、心地よいと思ってしまう辺り、俺も完全にこの世界に馴染んだな、とか思う。
「?どうしたの。」
「・・・あぁ、なんでもない。」
ちょっと思考トリップしてたらしくてが顔を覗き込んでいた。他のやつらを見れば、と同じような顔をしていて苦笑する。
マフィアなんて血生臭いだけの世界で、しかも暗殺部隊なんて場所にいるけど、例え”血”の繋がりは無くとも”血”繋がったあの母親より、こいつらは俺の
家族
ファミリー
なんだと心から思える。
いろいろ
混沌
カオス
!(今更)。暗殺部隊のアジトで就業アラームとかあるのかとか突っ込んじゃいけない。だって夢だから!(爆)。主人公がいろいろ制度改正したと思ってください(無理やり)。
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