母さんが死んだ。ナナリーも足を撃たれてショックから瞳を閉ざした。そんなナナリーの元に、父上は見舞いにも来なかった。あぁ、ここまで俺の知っている”記憶”の通りだと逆に笑えてくるよ。でもね、父上。全て、あなたの思い通り、”計画通り”に行くとは限らないのですよ。だって、俺は、この”世界”には”イレギュラー”だから。では、手始めに、父上にこちらから引導を突きつけて差し上げましょうか。
”弱者に用は無い”
”他人に生かされている”
”生まれながらに死んでいる”
・・・アホらしい。これで俺が怒るとでもお思いでしょうか。
「・・・父上。」
「なんだ。」
「あなたは私が”他人に生かされている”とおっしゃいました。」
「そうだ。」
「では、一人で生きられればよろしいのですね。」
にっこり、と嘲笑った俺に、父上の顔が少し引きつったのがわかった。ふっ。
「父上?”Lelouch”というブランドをご存知でしょうか?」
「あぁ、最近人気のブランドだね。服、雑貨、最近はスイーツにも手を伸ばして手広くやっているという。」
ユフィもお気に入りだぞ。
俺の問いに応えてくださったのはコゥ異母姉様。あ、ユフィも気に入ってくれてるんだ。うれしーなvv
「ご説明ありがとうございますコゥ異母姉様。実はそのブランドの製作者、私なんですよ。」
ピシ
あ、固まった。わー面白ーいvv
「まぁ最初は母さんに資金を出していただいて始めたんですけど、それも母さんが亡くなる前にきちんと返してありますし。利益もきちんと出ています。因みに今アリエスの離宮にあるもの、私達の食事、服なんかは基本的に全部、私が自分で稼いだものでそろえたものです。」
これでもまだ”生かされている”などと言えますか?
そうと問うてみれば父上は固まって反応が無い。ただの屍のようだ(おい)。
「・・・はぁ。まぁいいです。父上のお考えにはあまり同調したくありません。俺はここに皇族としての地位を全て放棄することを宣言し、此処を出て行かせていただきます。」
では。と謁見室を出て行こうとしたところでようやく父上の石化が解けたらしい。
「ま、待てぇ、。出て行くとはどういうことだぁ?」
・・・うぜぇ。喋り方が(え)。
「そのままの意味です。そんなことも理解できないんですかねこのロールケーキ頭は。」
ハッと鼻で嘲笑って見たらラウンズから殺気を当てられた。フッ、ぬるいな(笑)。
「ナナリーも連れて行きます。大丈夫です。ちゃんと医師も手配しました。あぁあとシュナ異母兄様。」
「なんだい?」
「ロイドとセシル、選別にいただいていきます。」
音もなく俺の背後に立つロイドとセシルに今度はシュナ異母兄様が石化した。おもしれー(笑)。
「アハ、シュナイゼル殿下、お世話になりましたぁ〜。」
「因みにこれは私達の意志ですので。」
「うん。そういうこと。じゃぁ行こうか。ジェレミア。」
「は。」
「ナナリーの準備は?」
「整っております。今お傍にはラクシャータが。」
「ん。じゃぁ俺も着替えてくるからそしたら出発。」
くるり、と父上に向き直り、ふかぶかーとお辞儀。
「では、父上、いえ、皇帝陛下。もう顔も合わせることも無いと思いますので。失礼いたします。」
その後、日本へ渡った俺達だが、何かもう、ウザイぐらいにロールケーキバッハ(爆)から「戻って来いー!」と使いがやたら来てうんざりだ。
スライディング土下座ぁああああ!いろいろ器用です。うちの子。万能・・・とまでは行きませんが、それなりに何でも出来ちゃう子なんで。運動神経も前世(復活!)の能力を引き継いでそれなりに。勉強もそれなりに出来ます。でもやっぱり苦手科目は復活!と同じという(苦笑)。そしてなんかもう凄い説明的な感じになってしまったあたり精進が必要ですね!すいませんごめんなさい申し訳ありません・・・!ルルの名前ブランド名にしちゃった・・・!
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