目覚めれば苦労人のトカゲさん
俺、=リングマークはそのうち胃潰瘍で倒れるんじゃないかと思う。
「
ナイトメア様ー!
」
「
薬も病院もいやだからなぁああああああぁぁぁぁぁぁ!
」
そう言って窓から脱走する我らが上司、ナイトメ=ゴッドシャルク様。・・・窓から・・・窓からって・・・すいません
ここ三階です・・・!
そんなところに潔さ発揮しないでくださいお願いします・・・!まぁあの方は空を飛ぶことも出来るから・・・ってそんなところで納得してはいけない・・・!
「・・・病院が嫌なら仕事してくださいナイトメア様・・・!」
あぁ・・・胃が・・・。
俺には前世の記憶があったりする。その記憶によると俺は二十代後半で、彼氏いない歴=年齢で恋愛シュミレーション、所謂乙女ゲームというものが大好きな普通(?)の女子だった(らしい)。それがある日交通事故であっけなく他界。気が付いたらこの世界に生れ落ちていた。しかもこの世界、前世の自分が大ファンだった『アリス』シリーズ。マフィアな帽子屋やオレンジ色の三月ウサギ、ブラッディツインズにハートの女王、万年迷子な騎士、潔癖症なストーカー白ウサギ、破壊的な音痴の遊園地オーナーにパンクなチェシャ猫もいじめられっこな眠りねずみ。認識したときは五時間帯くらい現実逃避したなぁ・・・そしてやさぐれた(苦笑)。さらに気が付けばそんなやさぐれた俺は公式オープニング映像で「吐血する夢魔」とか書かれちゃったクローバーの塔の主であるナイトメア=ゴッドシャルク様に拾われた。気が付けば「トカゲ」なんて二つ名をつけられて気が付けばナイトメア様の側近なんてやってて。・・・あれ?これって「グレイ=リングマーク」ポジション?とか気付いたのは本当に最近。・・・自分のファミリーネームが「リングマーク」な時点で気づけよ自分。
そしてそんな俺は今日も執務から逃げ出すナイトメア様を追いかけ、今日も逃げられてしまった。そして今日も胃痛と戦う。・・・本当に胃潰瘍起こしそう。
「やあ、トカゲさん!今日も幸薄そうな顔だな!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」(←すっごく嫌そうな顔)。
「うわぁ、さすがにその顔は俺だって傷つくんだけどなぁ。」
「嘘付け。超合金の
時計
しんぞう
の癖に。そして貴様何故いる。今は会合の期間ではないはずだ。」
もうひとつの胃痛の原因である目に痛い真っ赤な万年迷子な天然腹黒騎士、エースを睨みつける。
「えー?トカゲさんにあいたかったからじゃダメかなー?俺がんばって五十時間帯で辿り着いたんだぜ!」
前回は八十五時間帯かかったんだ!自慢になってない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
帰れ。
」
なんかもういろいろとめんどくさすぎる・・・。
「俺はナイトメア様が帰って来たときになるべくスムーズに執務をしていただけるように書類の整理をしなくてはいけないんだ。貴様にかまっている余裕は無い。」
「えー。せっかくきたのにー。」
「知るか。消えろ。滅びろ。爆発してしまえ。」
「酷!」
体育座りで嘘泣き始めた。・・・うっざー・・・。
「・・・・・・さっさと帰れ。アリスが待っているんだろう。」
「・・・なんでそこでアリスが出てくるのさ。」
「?」
「・・・わかんないならいいや。今日のところは帰るけど、次は付き合ってもらうからね!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナイトメア様が仕事してくれていればな。
」
切実に。
(ナイトメア様!)(っ!!ち、違うんだ!)(何が違うんですか!俺を胃潰瘍にするおつもりですか!ナイトメア様は脱走するし迷子騎士は付きまとってくるし・・・!)(・・・エースが来たのか?)(・・・えぇ、追い返しましたけど)((は私のものだ!))(さぁナイトメア様!少しでもやりやすいように整理しておきましたから仕事してくださいね!)(げ!)
混沌
カオス
!なんだろう…急に降ってきたネタです。グレイ成り代わり。連載しないけど、連載とかにしたらナイトメアv.sエースになる予定(え)。…すごいナイトメアが負けそうな気がしてしょうがない。あ、でもナイトメアはほっとけない感じでほだされたとかそんなオチ?(え)。エースはまぁ、真っ黒で(爆)。…うん。わかってる。自分で書いててすごい
混沌
カオス
だから。
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