目覚めれば契約者コントラクター

「では、この件、宜しく頼むぞ。」
「はい。」
神凪宗主、神凪重悟に頭を下げてその場を立ち去ろうとしたが、
「うむ、ところで、。」
「…ナンデスカ?」
嫌な予感しかしねぇ。生まれ変わっても超直感は絶好調だ。
「いつになったら綾乃の嫁に来る気になるのだ?」
すいません、とても脈絡がない上にもう何十回も断ってますよね!?
っていうかなんでこんなに気に入られちゃってるのかが疑問だ。

気が付いたら「神凪」を冠する炎術師の家に生まれてて、その癖炎術の才能はこれっぽっちも無くて(それなのに死ぬ気の炎は絶好調ってどうよ)、俺十八、綾乃十二の時に炎雷覇を巡って勝負。見事惨敗しそのあとはもういろいろ、”原作”通りに進んでるので割愛(爆)。ただ”原作”と違ったのが、

「あ!姉様!」
「え!が来てるのか!?」
あー…途轍もなく逃げたい。が…無理か。
「姉様ぁ!」
「ぐぉ!」
我が愛しの弟、煉にタックルされました。いつものことだが慣れない(苦笑)。
「ちょ!煉!羨ましiじゃなくてが苦しそうだろ!離れろ!」
「ふふ、兄様男の嫉妬は醜いですよ?」
「〜〜〜!嫉妬じゃない!」
「…煉、綾乃…宗主の前ってわかってやってる?」
「「あ。」」
その宗主はとても微笑ましいものを見る目で此方を見てらっしゃいますけどねー。畜生、助ける気とかこれっぽっちも無いな。
「煉も綾乃もがお気に入りだな。やはり綾乃の嫁に、「は嫁になぞやりまそんぞ!」
…うっわぁ…また面倒なの来たぁ…。
!お前は嫁になぞ行かないな!な!」
うるさい馬鹿親父。
「ぐ!」
腰に煉をぶら下げたまま凄い形相でつかみかかってくる(一応)父親にアッパーカット。…ここ来るたびに同じやり取りしてる気がする(気がするんじゃなくて実際やってる)。

”原作”と違ったのが、一つ、綾乃が男だったこと。二つ、”原作”ではツンデレ(?)街道まっしぐらだった綾乃が忠犬よろしく懐いてきて何故か煉と張り合っていること。三つ、これが一番びっくり。親父が物凄い親馬鹿でした…!家を出ることになったのは母上に追い出されたって感じでまぁ親父はあまり関係なかった。でも戻ってきて初めて知った。自分の今生の父親がこんなに親馬鹿だったとは…!知ったときは涙ちょちょぎれたよー…。

「………帰りたい………。」
物凄く不毛な言い争いをしている(一応)一族のトップに遠い目をしつつ呟いた一言は誰にも届かなかった。
えーえーえー・・・コレかいてる時点でアニメを十二話、原作一巻の2/3くらいまで読み終わったという素晴らしく中途半端なところでキャラが降ってきて速攻で書きなぐった感が否めないので凄いキャラが崩壊してる上に「あんた誰・・・?!」ぐらいの勢いですスライディング土下座!
主人公は別に神凪といがみ合う気とかなんも無いんで関係としては良好。それなりに報酬は請求しますが原作和麻ほどではないです(多分)。お仕事ですから。煉や綾乃とも仲は悪くないです。二人とも可愛い弟ぐらいの勢いで。宗主とパパンも別に嫌いじゃない。ただ「嫁」発言はいい加減にしろと思っている。そんな感じ。
ネタを提供くださった睦月様、ありがとうございました!
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