細石を胸に抱いて

「のう、。」
「…何でしょうか。夜一さん。」
「お主ちょっと砕蜂へのぷれぜんとになれ。」
誰がなるかぁ!

二月十日。学校から帰ってきて(というか帰り道で)夜一さんに拉致られ、浦原商店に連れてこられたと思ったらどっから仕入れてきたのか(考えたくないけど浦原さんの趣味だと超直感が告げている)メイド服広げた夜一さんの冒頭の台詞だ。思いっきり卓袱台返しの勢いで拒否った俺は悪くない。
「何がどうしてプレゼントでメイド服?!砕蜂さんになら俺より夜一さんがプレゼントになったほうが喜ばれるだろ!」
全力でそう思う。
「そんなことないぞ。以前現世のテレビで『めいどかふぇ』というのが映っていてな。砕蜂が「黒崎に着せたら似合うだろうな。」と呟いておった。」
まじですか。
まじだ。
ってか尸魂界は何を放送してるんだ。
「それで、明日は砕蜂の誕生日なんでな。お主を砕蜂へのぷれぜんとにと、「人をモノ扱いしないでください。
思いっきり脱力。
「………で、明日俺は砕蜂さんに差し出されると。」
「明日一日『ご奉仕』とやらをしてやればいいんじゃ。これを着てな。」
ずいっと差し出されたメイド服を見て眉間にしわがよるのはまぁ許してほしい。
「……………………まぁ十二番隊に生贄に出されるよりまし、かぁ…。」
あと藍染とか市丸とかもやだなぁ…。うん。それだったら砕蜂さんは数少ないそれなりの常識人だし。
「明日休みだし、いいか。」
「よし!では早速じゃ!」
「えっ!」

二月十一日。
「というわけで、よろしく。」
「………………何が、「というわけで」なのかわからないのだが…とりあえず似合うな。
あんまりうれしくないけどありがとう!
昨日そのまま尸魂界に強制連行された俺は砕蜂さんの目が覚める前から部屋に放り込まれた。メイド服姿でね!
「夜一さんから聞いてないですか?」
かくかくしかじかで〜、
「で、というわけなんで、一日よろしくお願いします。」
「…あぁ。」

(と、ところで黒崎)(ん?)(だ、抱きしめていいか?)((…何このかわいい生き物!))
砕蜂隊長お誕生日おめでとうございます!
どこが祝ってんだと言われればそれでおしまいですがこれが闇猫の精一杯ですすいません!

細石の宝石言葉:時の流れ
back