『SAMURAI DEEPER KYO』編
・・・はぁ。
今日も今日とて任務です。エセヨン様と狐のせいで異世界に開いた空紋を確認し、虚が出てきたらそこを叩いて十二番隊に空紋を閉じてもらう。それがお仕事です。それはいいんだけど・・・!
「おい。」
行く先々で霊圧高い人間に遭遇する率が高いのが難ですよね!
「無視してんじゃねぇ。」
「はいすいません・・・!」
超怖いめっちゃ怖い!更木と張れるくらい怖い・・・!
「こんなところで何してやがる?」
「え、や、別に何も答えるほどのことじゃありませんからというか離してくださいぃぃぃいいい!」
首根っこ掴まれ逃げられません・・・!!
「おもしれぇ・・・俺と死合え。」
「謹んでお断りさせていただきます!」
コンマ秒で即答。だってだって更木隊長とした強制鬼事のトラウマが・・・!!あ、ちょっと涙出てきた。
「ちょっと狂!女の子にそれは無いでしょ!!」
「てめぇは黙ってろ。」
「なんですってぇ!!」
うわぁん!泣いていいですかぁ!?
ピク
空に、空紋。虚確認。
「ごめんなさい!」
「ぐっ!」
「狂!?」
鳩尾に一発。手が緩んだ隙に空紋まで瞬歩で移動。毎回合言葉のようにやってるけど、
「こちら護廷十三隊異世界対策班班長。十二番隊に報告。異世界”日本 富士の樹海”上空に空紋および虚確認。処理します。」
『確認。処理確認後、空紋封鎖処置に入る。』
「了解。渡れ 黒鶫。」
・・・逃げていいかなぁ・・・。
空紋が閉じるのをぼーっと確認しながら下から突き刺さってくる視線と言うか殺気にちょっと現実逃避しかける。だってこの距離で殺気が届くってドンだけだよ!まじで泣きそう!!
「・・・帰ろ。」
だってやっぱ怖いもん。お仕事終わったもん。