Green and Blood〜act1〜
扉を開けたらそこは・・・
「・・・森・・・?」
は自分の部屋の扉を開けたまま思考をフル回転させた。
「(えっと・・・朴は朝起きて、道場で素振りを一時間やって、朝食を食べて、部屋に戻った・・・んだよな)。」
そして道着から普段着に着替えてその辺をふらふらしようと出かけるために扉を開けた。そして冒頭に戻る。
「んー・・・僕は着替えてから二度寝してしまったのだろうか・・・?」
独り言を呟きながらむにーっと頬を抓ってみる。
「・・・いひゃい・・・。」
夢じゃない。
「僕は何か悪い事をしたのだろうか?」
「お嬢様は悪い事はしておりませんよ。」
「は?」
声のしたほうを振り向けば、ゴスロリメイド服を着た小学生くらいの女の子。しかも、
「・・・猫耳・・・。」
しっぽも付いてマス。
「・・・誰・・・?」
「はう!私がお判りにならないのですかぁ?!」
女の子はガーンと効果音が付きそうな勢いでショックを受けている。は女の子をジーッと観察。ピコピコと動く黒い耳。しゅんと垂れたかぎしっぽ。
「・・・まさか・・・・・・?」
「判ってくださいましたか!」
ぱぁと後に花が舞いそうな笑顔になる。
「・・・が擬人化・・・。ますます夢だと思いたくなってきた。」
はーっと溜息をついたそのとき。
「ネズミネズミネズミー!」
「はわわわわわわー!猫怖い猫怖いにゃんこ嫌ー!」
部屋のほうを見ていた視線を森のほうに戻せば、緑のネズミ(?)とピンクの猫(?)がものすごい勢いで目の前を走りぬけていった。
「・・・なんだ・・・あれ・・・。」
「もぅ・・・。ボリスもピアスもいい加減にしなさいよねー。」
「?」
猫とネズミの追いかけっこから視線を戻すとブルーのエプロンドレスを着た女の子が呆れたように歩いている。
「あ。」
「あ。」
目があった。
「・・・なんか『アリス』みたいなコがいる・・・。」
ぼそりと呟いた声に女の子が反応した。
「・・・何で私の名前知ってるの?」
「へ?」
森の中の出会い。世の中に偶然なんてない。全ては―ヒツゼン―
クロアリ連載スタートですー。
あほみたいな捏造連載になると思わr(爆)
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