Green and Blood〜act12〜
「おお、アリスではないか。ちょうどお茶にしようと思っていたのだ。おぬしも付き合え。」
城の手前、薔薇に囲まれたお茶会テーブルに赤いドレスの女性が一人。
「おや、その二人は見ない顔だな。・・・『余所者』か?」
とに気がつき呟く。
「そうよ。、。この人がビバルディ。ハートの城の女王よ。」
「初めまして。ビバルディ女王陛下。と申します。こっちは。以後お見知りおきを。」
仰々しくお辞儀をするとも隣でスカートをつまんでペコリとお辞儀をする。
「そのようにかしこまらなくてもよい。わらわのことはビバルディと呼ぶがよい。あと、敬語もなしじゃ。」
「・・・りょーかい、ビバルディ。よろしく。」
従わなければどうなるかわかってるな?的な空気に負けた。そんな感じにほのぼの(?)した自己紹介をしているといきなり横から割り込んできた赤い色。
「ねー、俺のこと忘れてない?」
「いたの。」
「いたんだ。」
「なんじゃ、いたのか。」
「うわ、ひっどー。」
上からアリス、、ビバルディ。本気でエースは忘れられていたらしい。
「まーいいや。俺はエース。よろしくねー。」
「お前はお茶会に呼んではおらぬ。さっさと消えるがよい。」
「わー、女王陛下ひっどいなー。」
とか言いつつあははーと笑いながら無視して席に着いている。
「・・・まぁよい。お前たちもお座り。お茶にしよう。」
「。おいで。」
がちょいちょいと手招きするとがとてとてと寄ってくる。
「?」
の隣まで来て首を傾げるを
ひょい
「にゃ!」
無言で抱き上げ膝の上に乗せる。その姿に
「・・・なんか和むわね・・・。」
「そうじゃな。二人ともしばらくその状態キープじゃ。」
「言われなくてもそのつもりー。」
「にゃ?!」
はの膝の上でおどおどしているが、そんな姿がまた和ませるらしく、そのまましばらくお茶会は続いた(途中でエースは旅に出た)。