Green and Blood〜act15〜

盛大に吐血しまくっているナイトメアを凝視することしばし。は・・・驚きすぎて固まっている。
「グレイ・・・ナイトメアまた薬飲まなかったの?」
「飲ませたはずなんだが・・・飲んだフリをしただけでゴミ箱に捨ててあった。」
「・・・ガキ・・・。」
ナイトメアの背中をさすっているグレイトアリスの会話にのとどめの一言。
ごふあ!
「ナイトメア様!」
さらに吐血するナイトメアにグレイは慌てる。
「・・・あれでよく生きてるな・・・。」
「私もそれが不思議よ・・・。」
吐血のしすぎでむせまくっているナイトメアに二人とも感心するんだか呆れるんだか・・・。は・・・まだ固まっている。
「自分で病弱な夢魔とか言うし。」
「・・・びょうじゃくなむま・・・。」
「この領土で一番偉いはずなのに仕事はすぐさぼるし、こんなに吐血していまにも死にそうな顔してるくせに病院は嫌い、薬は嫌い、子供みたいに駄々をこねる。そのせいで部下のグレイが苦労しまくり。」
「・・・最悪だな。」
「・・・最悪よ。」
もーどうしようもないといった視線をナイトメアに向ける。そしてしばらく考えた後、の口から出た言葉にアリスは耳を疑った。
「アリス、ここにも滞在しようと思えばできるよね?」
「え、えぇ多分・・・って、え!?」
驚くアリスを横目にようやく吐血がおさまってきたらしいナイトメアに近づく。
「ナイトメア。」
「・・・なんだい。」
「ここって空いてる部屋、ある?」
「それくらいなら、いくらでもあるぞ。」
それがどうかしたのか?というような顔をされる。
「じゃぁ、僕、ここに滞在させてもらってもいい?もちろん、も一緒に。」
「「は?」」
ナイトメアとグレイが同時に目を丸くして声を上げた。
「だから、部屋を一部屋貸して欲しいんだ。まだ寝床が決まってないんでね。あ、ただとは言わないよ。言いつけてくれれば仕事もする。」
にっこりと笑って首をかしげ、ダメ?と聞くに二人とも顔を赤らめる。
「そ・・・それは別に問題はないが・・・。」
「やったvありがと、ナイトメアvv」

無事、の滞在場所が決定した。
住むところが決まりました。
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