Green and Blood〜act24〜
今日もクローバーの塔は大忙しだ。
理由は言わずもがな。ナイトメアがサボるからだ。それをグレイに咎められ、だだをこねて盛大に吐血。のエンドレスリピートだ。
「あ、グレイ。ちょっとこれ見てくれる?」
「なんだ?」
吐血でさらに顔を青白くしているナイトメアをよそにその部下たちはてきぱきと自分たちの仕事をこなしている。
は仕事の書類とは別の紙の束を持ってグレイに駆け寄り、その束を渡す。
「自分なりに資料をまとめてみたんだけど・・・どう?使える?」
パラパラと真面目な顔で書類をめくるグレイに少し不安げな顔をする。
「まとめるのとかは結構得意なほうだと思ってたんだけど・・・。」
心配そうにグレイを見詰める。
因みにそのときのグレイは
―あぁ!そんな不安げな目で見ないでくれ・・・!そんな捨てられた子犬みたいな目で見られたら・・・!理性を保つのが大変なんだ・・・!!―
とか思っていた。もちろんナイトメアに読まれないようにがっちりガードしているが。
「・・・いいんじゃないか。ただ、少々補足説明が足りないところがあるな。そこについては今度教えてあげよう。」
「本当!?ありがとう、グレイ!」
よく出来ているよ。と柔らかい表情で言われれば、ぱぁと満面の笑みになる。
「・・・・・・君はだまされている・・・。だまされているぞ・・・。」
グレイがちょっと用があるからと部屋を出て行くと、吐血のしすぎでいつもより5割増しで顔色の悪いナイトメアが呟く。
「・・・死にそうになりながら何言ってんだか・・・。グレイはいいやつだよ。」
「君はだまされている・・・グレイは悪い奴なんだぞ?」
「黙れ死にかけ芋虫。あんたは病院行くか仕事するかどっちかにしろ。」
「グッハァ!」
その後、逃げようとするナイトメアを戻ってきたグレイと押さえつけ、溜まっていた仕事の半分ほどをようやく終わらせた。
ナイトメア苛め(爆)。愛の鞭ですよvv(苦笑)。
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