campaunla glauca
「・・・うっわぁ・・・。」
は頭を抱えて空を仰いだ。
は逃げていた。何からって、もちろんグレイから。同じ塔に暮らしていて一緒に仕事をしている以上顔を合わせないわけにはいかないが、それでも必死に、せめて二人きりにならないようにしていた。
「、ちょっとi「あ、ナイトメアー、これ次のやつね!」
「、次の休k「やば、ちょっと備品取りに行ってくる!」
「、「ー、ちょっと部屋戻るからー。」
・・・あ、グレイが凹んだ。そりゃぁここまで徹底的に避けられたら誰だって凹む。ナイトメアや部下達の生暖かい視線がイタイ。
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・む・・・無理・・・!」
ハートの城の薔薇園。とアリス、ビバルディ、についてきたは恒例のお茶会をしていた。が、なんだか空気が重い。
「そのようなことを言っていても解決はせぬぞ。」
「わかってるよ・・・わかってるけどぉ・・・。」
むー、眉間に皺を寄せながら紅茶のカップに口をつける。
「病院には行ったんでしょ?」
「うん・・・。」
「二ヶ月だそうです。」
おかわりの紅茶を注ぎながら言いにくそうにしているの代わりにが応える。
「ならなおさらよ。ちゃんと言いなさい、グレイに『子供が出来た』って。」
「
ここここ子供ですってぇええええ!
」
「
どっから湧いたストーカー変態ウサギー!
」
うりゃぁ!
と勢い欲の竹刀が風を斬る。
「!ダメよ、胎教に悪いわ!」
「そうじゃぞ。あのような空気の読めない男は放っておけばよいのじゃ。」
凄い言われようだな。
「とにかく!ちゃんと言わなきゃダメよ!」
「でも・・・いらないって言われたら・・・、」
「それくらいで怖気づくような男でも無いだろう、あのトカゲは。
「・・・そーかなぁ・・・。」
女子の勢いは物凄い(も女だが)。いつもは”姉御”な押されまくっている。
「次の会合までにはちゃんとするのよ!」
「いい報告を期待しておるぞ、。」
「あ・・・う・・・。が・・・がんばる・・・。」
塔に戻ったは次の一時間帯の休憩時間、ベッドの上でずっと考えていた。そりゃもうが心配するぐらいにずっと「あー」とか「うー」とか言いながら。そして、時間帯が変わる。
「・・・お嬢様。」
「・・・がんばる。」
とりあえず気合を入れてみた。
「グレイ、ちょっといいかな。」
とりあえず仕事がひと段落した頃を見計らって、はグレイに打ち明けた。そんなむやみに堕せ、なんていわないとは解っていても、それでも突き放されるのが怖くて、はグレイから目をそらす。
「・・・。」
ビク!
思わず肩が跳ねる。そんな様子にグレイは苦笑する。
「、」
フワリ。
グレイはを抱きしめる。
「、顔を上げてくれ。」
恐る恐る顔を上げれば優しく微笑むグレイの顔。
「グレイ?」
「あぁ、すまない。嬉しすぎて、つい、な。」
「・・・産んでも・・・いいの?」
街に出れば銃撃戦が日常風景で。誰が死んだとしてもすぐに代わりがいると、”命”がとても軽く扱われてしまうこの世界で。自分に宿ったこの新たな”
生命
いのち
”を喜んでもらえるなんて思っていなくて、
「もちろんだ。あぁ、その前に籍を入れよう。きちんと、式も挙げなくてはな。」
ポロ。
思わず涙がこぼれる。
「あ、ありがとう・・・!」
―五年後―
「母様!ナイトメア様が逃げる!」
「な!逃げるとは人聞きが悪いぞ!!私はただ少し休憩を・・・、」
「・・・さっきもそう言って逃げようとしたよね・・・。」
「ぐ!」
「ナイトメア様・・・せめて後1/3は終わらせてください・・・。」
「無理だ!」
「。とアリスのところにでも行っておいで。」
「はい。」
「行ってきまーす!」
そんな塔の日常風景。
いろいろと突っ込みどころが多いのはスルーしてください・・・!
思いついたのを書きなぐった結果がコレです・・・!
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