Green and Blood〜act5〜

森を抜け、クローバーの塔のある広場に出る。その道すがらアリスに『余所者』や『クローバーの国』、前の『ハートの国』やそこに住む住民についての説明を受けた。
「・・・なんつーか・・・物騒な国だな・・・。」
「・・・否定はしないわ。」
そしてアリスはクローバーの塔を見上げる。
「あれがこの国の中心。『クローバーの塔』。」
帽子屋屋敷のあるほうを向いて、
「あっちが『帽子屋屋敷』で・・・、」
ハートの城のほうを向いて、
「あっちが『ハートの城』。さ、どっから行く?」
「んー・・・そうだなぁ・・・ん?」
「?どうしたの?」
「・・・なんか殺気「アリスー!」
「ゲ!ペーター!!」
ドドドドドドとものすごい勢いで突進してくる姿を見てアリスが一歩・・・というかの後ろに隠れる。
「アリスーグヴォハァ!」
「あ、ごめん。」
ホームラン
は持っていた木刀で思いっきりペーターを吹っ飛ばした。ペーターは勢いよく吹っ飛び、近くの木に激突した。
パチパチパチ
後でアリスが拍手してる。
「さ、、行きましょ。そうね、まずは帽子屋屋敷からがいいかしら。」
「え、ってかアリスサン?あれは放置でいいんですか?なんかアリスの名前叫んでたけど。」
そう言って指差す先にはペーターの死体(生きてます)。
「あー、いいのよ。ほっといて。」
「でも・・・「いいの。」
にーっこりと(黒い)笑顔。
「さ、行きましょ。」
「あ、は「アリスー!」
「チッ!」
「え!!舌打ち!?」
そうこうしているうちにペーターは復活したらしく、再びアリスに突進してきた。
「アリスー!酷いですよぉ!!置いていこうとするなんてー!!」
「ちょ!ペーター!離しなさい!」
ギャーギャー
「嫌です!離したらどこかへ行ってしまうんでしょう!!ただでさえ、あなたは帽子屋なんて野蛮なやからのところにいるんですから!」
「なにあたり前なこと言ってんのよ!離しなさい!!」
ギャーギャー
もう誰にも止められない感じが否めなかった。
お笑い街道まっしぐら(爆)。
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