Green and Blood〜act8〜
『帽子屋屋敷』に到着した。到着したのはいいが。
「なぁ、アリス。」
「なぁに?」
「なんで僕はこの二人に挟まれてんの?」
「「僕たちがお姉さんのこと気に入っちゃったからだよ♪」」
ステレオヴォイスには大きな溜息をついた。
「ここが『帽子屋ファミリー』の屋敷よ。因みに私はここに滞在させてもらってるわ。」
「・・・なんつーか・・・僕には理解できない美的センスだな。」
「・・・大丈夫。私も未だに理解できないわ。」
帽子屋屋敷を見てのの一言にアリスも苦笑。
「「あ、お姉さんお帰りなさーい!」」
「ディー、ダム。ただいま。」
門のところにいたディーとダムはアリスに気がつくと一目散に駆け寄ってくる。
「あれ?お姉さん、知らない人がいるよ。」
「見たことない人だね。」
に気がつくと斧を構える二人。
「ダメよ、二人とも。私の友達なんだから。」
「「はーい。」」
アリスに言われて(しぶしぶ)斧を下ろす。
「、この二人はここの門番。」
「僕はトゥイードル=ディー。」
「僕はトゥイードル=ダム。」
「「よろしくね!お姉さん!」」
斧を持った双子の門番はにーっこりと笑う。
「よろしく。僕は。こっちは僕の飼い猫の。・・・いじめないでくれよ?」
「「お姉さんがそう言うなら。」」
「・・・よ・・・よろしくお願いします。」
ビクビクと後で服にしがみついてたもおどおどしながらも挨拶をする。
ディー&ダムとの出合いもいろいろと衝撃が強かった。