Green and Blood〜act9〜
「そうそう。ブラットとエリオットはいる?が二人に会ってみたいんですって。」
「「ボスとひよこウサギなら中にいるよ。」」
「僕たちが案内してあげるよ!」
「お客さんを案内するのも門番の仕事だよね!」
「・・・とか言って上手くサボるつもりでしょう・・・。」
アリスの大きな溜息もお構いなしに二人は両側からに抱きつくと、そのまま歩き出した。
「・・・なぁ二人とも・・・歩きづらいんだが・・・。」
「「僕達はへーきだよ。」」
「アリスー(泣)。」
「頑張って(苦笑)。」
アリスに助けを求めるも、拒否られて半泣きになる。はというと未だにびくびくとの少し後を歩いていた。
「おい!双子!お前ら仕事サボって何やってやがる!」
急にの両側から重さが消えた。声のしたほうを見ると、
「・・・オレンジ・・・。」
「エリオット。」
子猫よろしくじたばたと暴れる双子をつかむオレンジ色のオニーサン。
「お、アリス。帰ってたのか。・・・で、こいつらは?」
「あ、うん。この人は・・・。」
「ども。僕は。こっちは。『余所者』らしい。よろしく。」
「あぁ。俺はエリオット=マーチだ。よろしく。」
が手を差し出すとエリオットもぽいっと双子を放り投げて握手に応じる。
「いったいなー!何するんだよ!ひよこウサギ!」
「そーだそーだ!児童虐待で訴えてやるー!」
「黙れ!っつーか俺はウサギじゃなくて犬だってっつってんだろうが!」
ギャイギャイ
双子とエリオットのじゃれあい(?)はしばらく続いた。