in LOVELESS
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・はぁ。」
溜息一つ。目の前にはどーやったらここまでボロボロになれるのかと思うくらいボロボロな二人(あ、ボロボロなのは草灯だけか)。
「あ、あの、・・・、」
「わかってる。わかってるけど、とりあえず土とか泥とか落としてから。」
二人をバスルームに押し込んで着替えを二人分用意(なんであるかとか突っ込み禁止)。飲み物・・・ココアと紅茶でいいか。コーヒー・・・無いし。
シャワーを浴びて出てきた二人を着替えさせて、
「じゃ、いっきまーす!」
バサ!
翼が広がる。・・・魔法使うたびに翼が出るのも邪魔だと思うんだけどねー・・・。っと、まぁそれはともかく。
「”
癒しの風
”。」
部屋の中に風が吹く。二人の(主に草灯)の傷が消えていく。
「・・・ふぅ。はい完了。つかさ、どーやったら”戦闘機”がそんなにボロボロになれるわけ?」
意味分からん。
「えーと、それは・・・、」
「いいよ立夏。その辺は”戦闘機”と”サクリファイス”で事情があるんでしょ。俺はただの二人専属の医療班。なるべく怪我はするなよ、としか言えないからね。」
よしよし、と頭をなでてあげれば本当に猫みたいな顔をする。・・・かーわいーなー・・・。
「・・・。」
「ん?」
「眠い。」
「は?うぉう!」
顔近!ってえ!近!?
「こら草灯!に抱きつくな!」
抱きつく!?
「・・・あったかい・・・。」
「
俺は湯たんぽじゃねー!
」
「Zzzz・・・。」
「寝るなっ!・・・っておわ!」
そのまま抱き枕状態でカーペットに倒れこみ、
「
立夏ー!(半泣)。
」
「草灯!うらやましいことしてるな!」
「そっち!?」
「俺も寝るー。」
「こらまて。君は帰らんと母さんが怖いんじゃなかったんかい。」
「・・・。」
無視か。
「は――――――・・・。」
「・・・何やってんだお前。」
「あ、すーちゃんお帰り。何って抱き枕?ちょうど良かった。すーちゃん電気消して。毛布ちょーだい。」
「そのまま寝る気か。」
「しゃーないじゃん。二人とも離れそうに無いし。」
溜息をつくすーちゃんに毛布を取ってもらって電気を消して。
結局一晩俺は二人の抱き枕でしたとさー(棒読み)。
ゼロコンビとバトった辺りで現場の公園辺りに飛ばされて、手から血だらだら流してる草灯の怪我をとりあえず応急処置してあげて〜みたいな出会いで。そのあと専属医療班的なノリでどうやったらこんなになるんだというような状態で来る草灯の怪我を治してあげたりゼロコンビのお守り(笑)をしたりするという(笑)。自分だけが楽しい設定(爆)。
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