in ほうかご百物語

先生ー!
ー!
「・・・またかよ。」
俺は職員室の自分の席で溜息をついた(はい、皆さん哀れみをこもった視線を向けない!)。

白塚とイタチちゃんに両手を引かれて美術室へ辿り着けばなんか教室内から異様な気配が。
「・・・・・・・・・・・・・・・毎回思うけど・・・喧嘩するなら近づかなければいいと思うんだけどね・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・それ本人に言ってください・・・。」
「言って聞くと思う?」
「・・・思わない・・・。」
ダヨネー。
三人で溜息をついて美術室の扉を開ければゴゴゴゴ・・・と効果音が付きそうな勢いでにらみ合う三匹の狐・・・基、九尾の狐こと稲葉前先生と我が式である天狐・華香&楼夜。うん。すーちゃんは笑ってないで止めてくれ。
「はいはい。そこまでー!」
パンパン!と手を叩けばようやく俺達の存在に気づいたというような顔でこちらを振り向く。・・・気付や。
「稲葉先生、毎回言ってますけどここでやらないでください・・・華香と楼夜も。」
「・・・うむ。」
「・・・わーったよ・・・。」
「あらー。もうおしまい?妖怪プチ戦争が見れると思ったのにー。」
「経島先輩・・・。」
「や、ここでやったらいろいろと大変だからね?」
っていうかプチ戦争ってなんだプチ戦争って。
「えっと、じゃぁ華香さんと楼夜さん、またモデルお願いします。」
「あぁ。」
「了解だぜー。」
「・・・狐は早くどっか行っちゃえ・・・。」
「うるさいですわよイタチ!」
「はいそこストップー!」

平和なのかなんなのかよくわからない・・・まぁ・・・向こうよりは平和・・・なのかな・・・。

例の如く天照様の気まぐれで飛ばされた先が学校の敷地内だったり、一発で稲葉先生の正体見破ったりなんだりでなんかいつの間にか臨時講師になってたみたいな感じで。一緒に飛ばされちゃった華香と楼夜(大体誰だか想像が付く)は白塚に気に入られてライカと一緒に画のモデル(狐姿で)やってたりなんだかんだいいつつ馴染んでる(爆笑)。ってうか本編に出てきてないキャラを出すなという話ですよね!
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