初めてのお使い[3]
ようやく城に到着。
「・・・なんでこんなに時間かかったんだ・・・!」
「エースのせいでしょ。」
「・・・うん。わかってる。わかってるけど・・・言わないで。」
はーっと大きな溜息を一つ。
「さー、さっさとこれビバルディに渡して、次は帽子屋行くぞ!」
「わらわがどうかしたのか?」
「うぉう!ビバルディ!」
メイドに案内されながら謁見室に向っているといきなり後から声をかけられて勢いよく驚いた。
「なんじゃ。そんなに驚くこともないだろう。失礼な奴じゃのう。」
「あはは。ごめんごめん・・・っつーかビバルディ、仕事は?」
「そんなもの、王に押し付けて来たに決まっておろう。」
「コラコラ(苦笑)。」
あたり前だというように言うビバルディに苦笑する。
「ところで、。おぬしは何か用なのか?アリスは茶会に呼んだが。」
「・・・仕事しようよ、ビバルディ・・・。」
アリスも苦笑する。
「そうそう。これ。次の会合までに目を通してサインしといて。ちゃんとビバルディのサインじゃなきゃ駄目だかんな。」
「わかった。ところで、おぬしも茶会に参加していかぬか?」
「あー・・・このあと帽子屋にも行かなきゃいけないからなー・・・また今度お邪魔するよ。」
そう言えばビバルディが苦虫をつぶした顔をする。
「なんじゃ、わらわの誘いより帽子屋を選ぶのか?首を刎ねて「仕事だから!」
首を刎ねろと言い出しそうなビバルディに慌てる。
「・・・今度お邪魔するから。お願いだから落ち着いて。」
そう言えばしかたないと紅茶をすするビバルディ。
「はは・・・それじゃもう行くな。アリスもありがと。。」
「はい。」
城へのお使い終了。次は帽子屋へ移動。
「・・・で。なんでまたこのパターン?」
「あはは。なんでだろうねー?」
「アタマイタイ・・・。」
またエースに捕まった。