あなたとお茶会を[4]
しばらくして、メイドがさっき渡したバスケットに入っていたクッキーを皿に持って持ってくる。
「あ、ありがとう。はい。味の保障はございませんが。」
皿にはオレンジ・緑・黄色の三色のクッキー。
「・・・これは?」
「野菜クッキー。オレンジがにんじん、緑がほうれん草、黄色がかぼちゃを生地に練りこんでみました。」
そう言っては緑のクッキーをつまむ。
「ん。まぁまぁ。」
にこっと笑ってメイドが注いでくれた紅茶を一口。
「・・・なんで野菜?」
「いや、ナイトメアに食べさせてあげようと思って。」
そう言って黄色を一口。
「あー・・・なるほど・・・。」
なんか納得したようにアリスも黄色をつまむ。
「あ、本当においしい。」
「どれ。・・・おや、なかなか。」
アリスもビバルディもにこにことクッキーをつまみ紅茶をすする。
「よかったー!まずいとか言われたらどうしようかと思ったよー。」
「そんなことないわ。とってもおいしい。野菜が入ってるなんて思えないくらい。・・・でもナイトメアに食べさせるためって・・・。」
アリスが首をかしげる。
「あー・・・うん。あいつ薬飲まないじゃん?だから・・・せめて食べ物でね・・・。これでも元の世界にいたとき僕。栄養学の大学に通ってたんだよ?」
「ほう・・・夢魔の奴も幸せ者じゃの。あやつは吐血のしすぎで死ねばいいものを。」
「ビバルディ・・・(苦笑)。」
そんな女三人のほのぼのした(?)お茶会が続いた。
塔に戻って。
「ナイトメアーv」
「な・・・なんだ・・・その物凄くいい笑顔は・・・!」
「
食え。
」
「むぶ!・・・うまい・・・。」
「よし!」
「・・・。」
「あ、グレイも食べる?アリスとビバルディのお墨付きvv」
「頂こう。」
塔でもお茶会が開かれていた。
三色クッキーは実際に闇猫が作ったことがあるものです。
普通に食べないないなら、何かに混ぜて食わせよう☆作戦で(笑)。
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