兄<妹
私の二人の兄は何であんなにテンションが高いのかよくわかりません。
私がお稽古のない日に自室で静かに読書をしていると、上の兄である光邦兄様はノックもなしに部屋に突撃してきて「ちゃん!一緒にケーキ食べよー♪」とかほざきやがりますし、下の兄である靖睦兄様もそんな光邦兄様を追いかけてきてわけのわからないバトルを始めますし。・・・なんかののしってますけど、どっちもどっちだと思います。
ズダダダ・・・
あぁ・・・今日もですか・・・。本日のお稽古のノルマを終わらせたのでお部屋で読書をしていましたら廊下から地鳴りがします。・・・いつものことなのでもう慣れましたけど、いい加減いして欲しいと思います。
・・・足音からして・・・あと5・・・4・・・3・・・2・・・「
ちゃーっ!
」
光邦兄様が扉を開けるのにあわせて扉を開けて差し上げれば勢いで顔面スライディングをいうお約束をしてくださいました。
「う゛ー・・・痛いよぉ・・・ちゃぁん・・・(泣)。」
「光邦兄様・・・毎回毎回同じことしてるんですから学習してください。」
涙目になっている高校生に見えない兄様に溜息をついて。
「う゛ー・・・頑張る?」
「何で疑問系なんで「
光邦ー!!
」・・・はぁ。」
入ってきた靖睦兄様を視界に入れてまた溜息が出ます。・・・毎回毎回、懲りないですね・・・。
「あれー?どーしたのー?」
「どーしたのー?じゃない!お前はいつもいつm「それはこっちの台詞です。」
兄の言葉を遮って言えば凄い勢いで二人の兄はこちらに振り向きます。
「毎回毎回・・・少しは学習するということを覚えてください。それとも、体に直接叩き込んだほうがよろしいですか?」
にっこり
満面の笑みを浮かべて見せれば二人とも何故か真っ青な顔で一瞬固まって、物凄いスピードでいぇはを出て行きました。・・・はぁ、これでようやく静かに読書ができます。
「ちゃん・・・本気で怒っちゃってたね・・・。」
「・・・あいつ、実は俺達より強いから・・・怒らせたらやばい・・・。」
「「触らぬ(ちゃん)に祟りなしだな(だね)。」」
・・・徹底的に強い女の子が好きみたいです(苦笑)。
back