毎朝の恒例行事
「光ー!馨ー!!」
「「あははは!」」
朝。目を覚ましたら、同じ顔が二つあたしをのぞきこんでいた。起き上がって頭を触ったら・・・なんか物凄いことになってるし!つかなんであたしの部屋にいんの?あたし鍵かけたよね!!?
大爆笑する光と馨を部屋から追い出して身支度を整えて食堂へ行けば何故か二人ともうちの両親と一緒に談笑していた。何故に?!
「「あ、おはよーー!」」
「おはよう、ちゃん。さ、早く食べちゃいなさい。」
・・・お母さん・・・なんでそんなに冷静なんですか?!そっちのほうが謎だよ!!
・・・まぁ考えても仕方ないか・・・。
そう思って席につき、もくもくと朝食を詰め込む。その間も幼馴染のドッペルゲンガーズはにこにことこっちを見つめている。・・・あぁこの目は次のいたずらを考えてるな・・・。
「・・・光、馨・・・。」
ごくんとトーストの最後の一口を飲み込んで紅茶を一口飲んで、名前を呼べばはかったかのように同じ動きで首を傾げる。・・・くそう。無駄に顔がいいから絵になるじゃねぇか・・・!
「・・・あんまり周りに迷惑かけるんじゃないわよ。」
かけるんならあたしにしときなさい。遊んだげるから。
最後にそう付け足せばおもちゃを与えられたワンコのように目をキラキラさせている。・・・うん、なんか自分間違った気がしなくもないなぁ・・・。
まぁいっか。と自己完結して、
「さて。ほら二人とも。学校行くよ!」
「「はーい!」」
言ったそばから委員長をいじめたおしている双子の制御役があたしの日課だったりする。