愛の力は全てを超越する
ダダダダダダダ
バン!
「ハルヒ君!今日こそ僕の愛を受け取っておくれ!!」
「「出た。ストーカー先輩。」」
「ストーカーではない!!」
ホスト部営業中。思いっきりよく扉を開けて入ってきた人物に客は驚き、部員は呆れたような視線を送る。
「・・・先輩・・・何度も言いますけど、自分は今誰かとお付き合いする気も、暇もないんです。それに・・・自分、男ですよ?」
「そんなつれないこと言わないでおくれハルヒ君!僕の愛は本物だよ!!」
持っていた両手いっぱいの薔薇をハルヒに渡す。のそんな男(むしろ漢)らしい行動に回りの客はキャーvと黄色い悲鳴を上げる。
「ハルヒ君!僕の愛は男女の壁なんて軽々と越えてしまうんだよ!!」
大げさな動きと芝居がかった口調でハルヒへの愛を永延語るにそろそろ回りもうんざりしてきた。
「・・・先輩・・・。」
「なんだいハルヒ君!やっと僕の愛の深さをわかってくれたかい?!」
「・・・いい加減邪魔なんで帰ってください。」
「そんな!!ひどいことを・・・な!モリ君!!何をするんだ!?あぁぁぁぁあ!!
ハルヒくーん!!
」
ずるずるずるとモリにひきずられ、部屋からぽいっと追い出される。
「「懲りないねー。」」
「・・・そだね。」
大きな溜息を一つ。
婚約者シリーズですが、ハルヒの場合、婚約者とか無理なのでこんな形になりました。
・・・ええ。闇猫の趣味丸出しです(笑)。
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