DANAE MARCH

「おーっす、崇。」
「あ、ちゃんだーv」
「・・・。」
あ、視線そらされちゃった。お兄ちゃん悲しいなー・・・。

剣道部の特別指導が終わって、ふと思い立ってかわいい弟が掛け持ちしているという”ホスト部”とかいう部を覗いてみることにした。
「無視すんなよ。」
近付いて行ってぽん、と頭を叩いたらちょっと睨まれた。
「わーいちゃんだーvvどーしたのー?」
「お、光邦。そっか、お前もいたんだ。だよなー、崇一人でホストなんてできるわけないよなー。」
凄い勢いで飛びついてきた高校生に見えない弟の友達(幼馴染?)を受けとめると視線が集中してる。・・・あー、
「部活の邪魔しちゃったか?」
「大丈夫ですよ。」
「お、久しぶりだな、鏡夜。」
「「誰?」」
隣に寄ってきた(多分)双子が同じ動作で首を傾げてくる。・・・おもしれー。
「あーこの銛之塚崇の兄で、銛之塚。剣道部に特別指導でたまに来てんだ。今日はホスト部ってか、崇のホストっぷりを見に来たんだけど・・・邪魔だったら帰r「モリ先輩のお兄さんー!?」の!?」
計ったかのようにハモリながら双子に抱きつかれた。・・・テンション高いなぁ・・・。
「もうすぐ部活も終わりますので、少しお待ちください。いいよな、鏡夜。」
「ああ。」
「んじゃお邪魔させてもらうよー。」
俺は何か言いたそうにしている我が弟を無視して環に案内されたソファで見学。その間に常陸院家の双子とか特待生の藤岡君と少し仲良くなった。
我が弟を含め、面白いキャラの子達が多いなと思いつつ。なんとなくだが、崇も楽しそうで、ちょっとほっとした。
・・・なんか微妙!物凄く微妙!
※ダナエ(イタリアンルスカス)の花言葉:陽気
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