salvia prelude
「や、我が愛しい妹よ!久しぶりだな!」
「・・・兄さん・・・いつ帰ってきたんですか?」
相変わらずだなぁ、なんて笑いながら兄さんはお茶を啜っていた。
今日はスーパーのタイムセールがあるから部活を早く上がらせてもらって(光と馨に帰り際に絡まれたけど)買い物をして帰ったら、二年前から海外出張に行っているはずで少なくとも後一年は帰ってこないはずの兄、が笑顔で手を振っていた。
「ハルヒ〜、お前男装して桜蘭通ってんだってー?」
「・・・どこ情報?」
「鳳鏡夜情報。」
「鏡夜先輩!?」
あの人のコネクションってどうなってるんだろう・・・。
心の中で突っ込みを入れて、
まぁ、鏡夜先輩だし、ととりあえず自己完結。
「で、何かあったんです?」
「いーや。かわいい妹の顔を見たくなったからって理由じゃダメか?」
「仕事は?」
「逃げてきた。」
どん、と胸を張る兄に、あぁ、この人はこういう人だったな、とちょっと現実逃避したくなった。
「・・・はぁ、それで、妹の顔見て安心したでしょ。さっさと仕事に戻ってください。」
「やだ♪」
いっそ清々しいほどの笑顔で切り捨てられた。えー・・・。
「俺しばらくこっちにいるから♪」
お前がお世話になっているっていうホスト部の奴らにも顔合わせてみたいしな。
そう言ってなんだか物凄く凶悪な笑みを浮かべる兄にちょっと、珍しく頭が痛くなった。
いろいろ間違ってる感満載な上に短い・・・!
※サルビアの花言葉→家族愛
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