第一話〜そんなのってありですか?〜

あたしの名前は。 ぶっちゃけこの世界の人間ではない。
あたしの家はそこそこ大きな食品問屋。小売もしてるからそこそこ人気。
ある日突然ニッコリ笑顔で毒舌なお母様が言いました。

「社会勉強のために『日本』へ逝ってらっしゃいvv」

お母様字がちごうとります。
と言うわけであたしはここにいるわけで。もち一人暮らしなわけで。
うちは姉が一人と兄が一人。だからあたしはこの家は兄貴が継ぐって分かってた。
だからあたしはと姉さんは嫁に行く。分かりきったこと。
姉さんはすでに婚約者がいる。好きな人が出来たって、ちっちゃな小売業者の次男坊。
あたしはまだだけどそのうち婚約者とか出来るんだろうなって思ってたよ?
思ってたけどさ!

ある日帰ってきたら家に母さんがいて、勝手に茶淹れてすすりながら
ブラックなオーラ発しつつニッコリ笑って

「あなたには婚約者候補が六名ほどいるのよvv」

とか言い出したらあなたはどうします?
しかもその中に『日本』の学校のクラスメイトがいたりしたら・・・まじめにどうしましょうかね?
更に・・・

「あなたに拒否権はなくってよ?」

なんてブラックオーラめちゃくちゃ発しまくってるお母様に逆らえるとお思いですか?


・・・誰か・・・あたしの青春を返してください・・・(泣)

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