「こんにちわ。皆さん。」
あたしは何事かと見つめられる中、ひよこやの奥座敷にでにっこりと微笑った。
第十六話〜大好き!〜
「それで、今日はどういったご用件ですか?さん。」
一番最初に口を開いたのはやっぱりご長男であらせられる壱也さん。
「はい。実は先日、あの腹黒毒舌お母様に呼び出されましてねー。皆さんとお付き合いさせていただいて三ヶ月。そろそろちゃんとお相手を一人に絞りなさいと申し上げられましてございますですよ。」
あたしはあのいやみを含んでるとしか言いようのないお母様の顔を思い出し、少々(?)言葉に怒りを含ませて状況説明をした。
「そして昨日、お母様にご報告をしてきましてね。その内容を皆様にもお知らせしてこいとのことで。」
あの腹黒め・・・。と最後に心の中で付け加えるのも忘れずに。
「それでさんは・・・結論をお出しになったのですね?」
「はい。だからあたしはここにいるんです。」
「それで、さんの結論とは。」
「あたしの結論は・・・」
「まだ一人に絞るということはしたくないとお母様には申し上げました。」
あたしの言葉に皆は一瞬ほうけたような顔をした。そして一番最初に我に返ったのは五男皐月。
「ちょっと待て。一人に絞れって言われたのにその結論って矛盾してんじゃねぇか?!」
「んー、だってまだ三ヶ月だもーん。一人に絞れって言われたってねぇ?それともなに?皐月選ばれたかった〜?」
「な!!///そ・・・そんなわけねーだろ!!」
あたしがからかうように言うと皐月は顔を真っ赤にして反論してくる。かわいいなー(笑)。
「それじゃぁ、さんはまだ誰とも婚約する気はないってことだね。」
そういってきたのは四男椎。
「うん。まだね。お母様もとりあえず納得してくれたし。・・・まぁ、これからお母様のいやみ攻撃からどう逃れるかが問題だけど・・・。」
そういってあたしが遠い目をするのを皆は苦笑しながら見ている。
「で、これからお前はどうすんだ?」
三男三笠。
「あたしは、まだ皆と友達でいたいの。だから一人なんて選べない。皆友達。だから・・・これからもよろしくね!皆!大好き!」
あたしは皆大好きだから!
はい。終了です。ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
超マイナードリー夢な感じで読んでくださっている方いるのかな?みたいな感じのへっぽこドリでしたが、
読んでくださった皆様には本当にお礼申し上げます。
終わり方もなんか微妙な終わりになってしまいましたが(陸と双葉の出番が少ない)、
本当に本当にありがとうございました!
初・・・ちゃんと連載終わらせられた作品・・・(爆)
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