「あなたには婚約者候補が六名ほどいるのよvv」
と笑顔(ブラックオーラつき)で言われたのは昨日のこと。
帰り際に笑顔のお母様は
「明日はちょうど日曜日だから相手の方々にご挨拶してらっしゃいなv」
と言って帰っていきました。もちろんバックには
「あなたに拒否権はなくってよv」
と言うブラックオーラつき。怖いのなんのって。
うちは父さんよりも母さんのほうが怖いのだ。父さん人間だもんなー。
鴉天狗族と妖狐・九尾族のハーフである母さんに逆らえるわけないもんなー。
ま、普段は優しいからいいんだけど。
と言うわけで。あたしは今『ヤマト』にいる。
うちには『ヤマト』に通じる『鏡』があるからね。
本当だったらウサミミ族の魔法(やすっちい障子戸・・・って言ったら怒られるけど)で行き来するんだけど。
それは結構最近になってからだし。
昔々から鴉天狗族と九尾族は『ヤマト』と『日本』行き来してたみたいだし。
よく昔話とかであるでしょ?妖怪のはなしとか。
あれってじいちゃんとばあちゃんの一族らしいんだよね。
『日本』に来てたやつが悪さしたりしてたらしくて。結局退治されてるやつら多いんだけど。
その行き来に使われてたのがうちにある『鏡』。
それ使うと『ヤマト』の実家と『日本』の家を行き来できるから超便利☆
おっとかなり説明臭くなってるYO☆(コラ
そんなことであたしは母さんに言われたとおり『ヤマト』に帰ってきて
これから『婚約者候補』とやらに会いに行くためにお着替え中ですv
「ー!出ておいで。」
あたしが右耳につけている精霊石のピアスに触れると中から赤い小型の竜が出てくる。
「なぁに?。あれ?『ヤマト』だ。いつ帰ってきたっけ?」
「ん?さっきだよ。これからあたしの『婚約者候補』とやらに会いに行くの。も見たいデショ?あたしの『婚約者候補』とやら。」
「ほへ?婚約者いるっけ?」
「『婚約者』とちがくて『候補』。なんか六人もいるらしくて。あたしもびっくりよ。別にあたしは会わなくてもいいんだけどさー。・・・母さんが怖い・・・。」
「・・・なるほどねー。うん。僕も行く。僕のの旦那さんになるかもしれない人だもん。見てみたい。」
「よし。じゃーもうちっとで準備終わるから待ってて。あ、そこのお菓子食べてていいよー。」
「ハーイvv」
今あたしが話してたのは右耳の赤い精霊石『炎赤華』の精霊。。性別は・・・多分男の子。属性は『炎』。
あたしとは結構仲がいいほうだとおもう。いいこだよねー。かわいいしvv
―さてと―
「。そろそろ行くよv」
「ふぁーい。」
「・・・飲み込んでからでいいから。ジュースのみな。」
「(コクコク)ぷは。うぃ!」
「よし!行ってやろうじゃないのさ!待ってろ!『婚約者候補』とやら!」
「ー。決闘しに行くわけじゃないよー?」
「いいの!気の持ちようだよ!」
さて。どんなやつらか楽しみじゃないのv