週末。とりあえずあたしはひよこやへ三笠を迎えに来た。
そこに居たのはロープでぐるぐるまきにされ、椎に黒いオーラで脅されている三笠の姿だった。
「えーっと・・・突っ込んだほうがいい?」
「・・・突っ込み入らないからこれほどいてくれ。」
・・・哀れだなぁ・・・。
「何でこんな状況になってんの?」
まぁ、大体予想はつくけどさ。
「ん。だって、ほっといたら絶対約束すっぽかして遊郭とか競馬とか行くでしょ?三笠。」
椎の黒いオーラあ〜んど黒笑・・・。こ・・・怖い・・・。
「あー・・・否定できないあたりが悲しいかな。でもこの状態で移動は出来ないでしょ。」
「そうだね。」
解いたら絶対逃げる。そう思うってか絶対。
「・・・三笠。とりあえず終わったら競馬の予想やったげるから逃げないで。」
「・・・乗った。」
よし。
「だって。解いたげて。」
「いいの?ちゃん。」
「いいのいいの。・・・ちゃんと連れてかないと・・・お母様が怖いから・・・。」
それを考えれば競馬の勝ち予想くらいやったげてもいいわ・・・。
「わかった。三笠。ちゃんと大人しくしてなよ。」
「うるせー。」
・・・どっちが年上だかわかんないわ、この二人。
とりあえず三笠のロープを解いて、いざお母様のところへ。
「あ、めんどくさいから空飛んでくけど、おっけー?」
三笠も飛べるのよね。確か。カラスだし。
「ああ、いいぜ。」
「よし。しゅっぱーつ!」
戦闘開始です(笑)。