そんなこんなであたしはものすごくお高そうなソファーに座らされて、ものすごく美形なお兄様方に囲まれております。
「あのー・・・帰らせてもらえませんかー?」
「「だめー。」」
双子のお兄さんに抱きしめられました。むしろ拘束されました。・・・ちくしょう。このドッペルゲンガーズめ(←失礼)。
「ねー・・・ー・・・帰りたい・・・。」
「・・・あたしも帰りたいよ・・。」
頭の上では大あくびをしている。その瞬間、
「ぴ!」
「!?」
頭の上からが消えた!後ろを振り向くとドッペルゲンガーズの片割れにがつままれてる。
「ちょ!何するんですか!!」
「なにこいつ?へーんなのー。」
「ねーねーこいつちょーだい。」
「無理です。返してください。」
「「えー。」」
えーじゃねぇよこんちくしょう!!も必死で抵抗してる。
「光。馨。嫌がってるんだからはなしてあげなよ。」
「「やだー。これほしー。」」
「光。馨。わがままを言うんじゃない。」
「でも、鏡夜先輩だってこれ興味あるでしょー?」
興味とかそういう問題か!?
「まぁ、なくもないが。手にいれるのならきちんと合法的手段で手に入れなくてはね。」
怖ぇ!!なんかめっちゃ怖ぇー!!(汗)。
「あーもう!こうなったら強こーとっぱ!!!!戻って!!」
あたしはぱんっと一つ手を叩いて叫ぶと、精霊石にを戻す。
「「おお―――!!」」
ドッペルゲンガーズがなんか歓声をあげてるけど無視!
「それでは皆さんごきげんよう!」
あたしは立ち上がってスカートの裾をつまんでお辞儀をし、
―つむじ風!―
羽根を出して風で目くらましを起こす。その隙に出てきた鏡へだっしゅ!
鏡に飛び込んで出たところはちゃんとあたしの部屋なのを確認。一瞬ほっとして速攻で鏡を”閉じる”。
・・・追っかけてこられたら困るし・・・。追っかけてはこないと思うけど。
しばらくして、落ち着いてきたところでを出してやる。
「あ―――――びっくりした―――――。」
「大丈夫?。」
「うん。なんとかー。」
今日はなんかものすごく疲れた一日だったなー・・・。