あたしと三笠はお母様の待つあたしの実家へ到着。
「ただいまもどりましたー。」
「おかえりなさいませ、お姉さま。」
そう言って商品チェックをしていた女の子があたしに声をかけてくる。
「ただいま。志乃。お母様は部屋?」
「はい。ものすごくご機嫌な様子でお待ちです。」
「あー・・・。あはは・・・。」
志乃はうちの店で働いている一コ下の猫又族の女の子。あたしのこと姉さまって呼んでくれてものすごく懐いてくれてる働き者のいいコv
ふと、志乃の視線があたしの後ろに注がれているのに気が付いた。
あたしの後ろには三笠が店の中を物色するように眺めている。
そしておもむろにたばこを取り出す。
「火気厳禁。」
「あ゛?」
あたしは三笠からたばこを奪う。
「吸いたかったらお母様の部屋に行ってからにして。お母様も吸うからあそこだったら大丈夫だから。」
「だったら早く行こうぜ。」
三笠め・・・すでに飽きたな。
「あの・・・姉さま・・・その方が候補のお一人ですか?」
志乃が顔を少し赤くして聞いてくる。
・・・おいおい。確かに三笠は顔はいいけどさー・・・。
「・・・そ。ひよこやの三男。三笠。ろくでなし。三笠、志乃に手ぇ出さないでよ。志乃はあたしの妹みたいなもんなんだから。」
ギューっと志乃を抱きしめてちょっと三笠を睨む。
「志乃も気をつけなさいよー。女ったらしのろくでなしなんだからーこいつ。」
「うっせー。」
三笠はケッとはき捨てるように言う。・・・否定はしないのね(苦笑)。
「ま、いいわ。さっさとお母様のところ行くわよ。あとはお願いね、志乃。」
「はい。姉さま。」
さーて・・・どうなることやら・・・。