ご対面〜双葉編弐〜
例のごとく、あたしと双葉は店につくと、奥へと通された。双葉は大っきくなったほうがいいかと言ってきたけど、どーせ途中で時間切れになっちゃうだろうからそのままにすることにした。
「お母様。ひよこや次男、双葉を連れてまいりました。」
「お入りなさい。」
襖を開けると、やっぱりデカイ態度でどでん、と座るお母様。
「ちゃん。今態度デカイとか思ったでしょう。」
「思ってませんー!」
黒い!黒いですお母様ー!!双葉なんかあたしの後ろでちょっと怯えてますよー!?
・・・とりあえず、お母様の前に正座する。
「あら、ウサミミ族。」
『初めましてなのだ。』
ちょっとビクビクしつつ、双葉も挨拶。・・・やっぱりプラカードだけど(笑)。
「あなた方もようやくヤマトと日本を行き来する技術を身につけたそうね。」
ほほほと扇子で口元を覆って笑うお母様。軽く嫌味ですか。
相変わらず微量ながらに黒いオーラ垂れ流しつつ(双葉がびびってる)、ウサミミ族の魔法技術について興味津々に話をしている。
そのあとはやっぱり食事会。・・・もー双葉。ガッチガチに固まっちゃってるよー・・・。
帰り。
「・・・大丈夫・・・?双葉。」
『な・・・なんとか大丈夫なのだ・・・。』
もうふらふらになりながら隣を歩く双葉に声をかければ、目を回しながらも大丈夫と言う応え。
「・・・あんまり大丈夫に見えないんだけど・・・無理しないでよ?」
双葉って本当に無理するからなぁ・・・。
『ありがとうなのだ。』
まだふらふらしてる。
『でも。』
「ん?」
『ちゃんのお母さんはちょっと怖いのだ・・・。』
・・・うん。ゴメン。否定はしない。我が母親ながら自分でもそう思うよ。
「あれは・・・慣れだね・・・。」
あははとちょっと遠い目・・・。それにつられて双葉も笑う。
こんな感じで双葉とお母様との対面は終わった。・・・あと4人か・・・。