ご対面〜皐月編弐〜

ー、馬どこにつないどけばいいんだー?」
「あ、ちょっと待って。志乃ー。」
あたしと皐月は店まで空ルートで移動。あたしは自分の羽で。皐月は馬を借りて。
「はい。姉様。」
呼ぶと商品を並べていた志乃が店の奥から出てきた。
「悪いけど、この馬ちょっとつないできてくれる?」
「はい。」
皐月から手綱を受け取ると厩のほうへと引いていく。
「おまえんち、馬飼ってるのか?」
「うん。仕入れとかでしょっちゅうお世話になるからね。いちいち借りてたらきりが無いから。」
「金持ちだな。」
「そうでもないわよ。」
店の前で志乃が戻ってくるのを待つ。しばらくすると馬をつなぎ終わった志乃が戻ってきた。
「繋いできました。」
「ありがと。じゃ、行くよ。・・・覚悟しといてね・・・。」
「だからなんでだよ。」
「・・・聞かないで。」
・・・聞かないほうがいいよ・・・つか説明できない・・・。
あたしのちょっと諦めモードな雰囲気を感じたのか、皐月はもう何も言わない。
あたしたちは例のごとく店の奥へと向かった。
これまた変なところで区切っちゃったから短いー!
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