「お母様。ひよこや四男、椎を連れてまいりました。」
「お入りなさい。」
いつもの通り襖を開ける。･･･なんですでに黒いものが見えるんだろう･･･とか思って隣を見れば、お母様に対抗するように椎のバックに黒いものが･･･。二人ともすんごいいい笑顔なのが余計に怖い･･･！
「あら、ちゃん。なんでそんなに固まってるのかしら？」
「そうだよ？自分の母親に対して失礼だよ？」
にこにこにこ
だからその笑顔が怖いんだってー！！
やっぱこの二人同類だ･･･！
にこにこにこ
「おほほほ。」
「あはは。」
ビックーッ！
なんか･･･なんか会話してる･･･！会話してるよー！！
･･･あたし･･･ここにいる自身なくなってきた･･･(泣)。

いつもの食事会でもお父様なんかもう、がっちがちに固まっちゃってましたよ･･･。

「ちゃんのお母さんって面白いねー。」
「･･･そう･･･。」
帰り道。もうぐったりするあたしと正反対に椎は超笑顔。･･･ありえない･･･。
それにしても･･･今日は疲れた･･･。
あと二人か･･･。ま、･･･一番の難関は･･･突破したかなぁ･･･。

区切の見極めって難しい･･･。
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