ご対面〜壱也編壱〜
「こんにちわー。」
「あ、ちゃん、いらっしゃい。」
お母様とのご対面、あと二人。今日は壱也さんを迎えに参りましたー。
店に声をかけると今日は店番当番なのか、椎が声をかけてきた。
「ちっす。壱也さん居る?」
「ちょっと待って。いち兄ー!」
店の奥に声をかけてもらう。するとすぐに壱也さんが店の奥から出てきた。
「お待たせしました。では、行きましょうか。」
「はい・・・って、壱也さんは移動手段は?」
「もちろん馬ですよ。」
「壱也さん馬乗れるんですか!?」
かなり失礼ながらものすごい勢いで驚いてしまった・・・!
「一応乗れますよ。さ、行きましょうか。」
あはは・・・申し訳ありません・・・。
そんなことを考えながら、今日も気合を入れて出発です。
「ここです。志乃ー!」
店の前に降り立ち、志乃を呼ぶ。
「はい、姉様。」
「馬よろしく。」
「はい。」
壱也さんが乗ってきた馬の手綱を受け取り、志乃は馬を繋ぎに行く。
「大きなお店だね。」
「そうでもないですよ。」
壱也さんの感想にあたしはとりあえず否定の言葉を返す。
・・・だってもっと大きな店見たことあるしー・・・。・・・大黒屋とか・・・。
「繋いでまいりました。」
「ありがと。さて、今日も気合入れていくぞー!」
壱也さんっていつも移動手段て・・・カゴかな・・・とか思ったんですが、独断と偏見により馬に乗ってもらいました(笑)。
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