ご対面〜壱也編弐〜
「お母様。ひよこや長男、壱也を連れてまいりました。」
「お入りなさい。」
襖を開け・・・バン!
「・・・さん・・・どうしたんですか?」
「いえ・・・な・・・なんでもないです・・・。」
今・・・お母様の後ろになんか・・・いつもと違うものが見えたような気が・・・。
まだ心臓がバクバクいってる状態のままもう一度意を決してふすまを開ける。
「どうしたの?ちゃん。」
キラキラ
見間違いじゃなかったー!
おおおおおお母様のバックに薔薇が・・・!薔薇が見えますー!!いいいいいいいつもの・・・いつもの黒いオーラじゃないー!!
おほほほほといつもとなんか違う微笑を向けるお母様に鳥肌を立たせ、顔が引きつるのを感じる。
「はじめまして。ひよこや長男、雛壱也と申します。」
「あら、礼儀正しいこと。」
お母様はすっかり壱也さんを気に入ったみたいで。今回はお店のことについてのトークが繰り広げられている。・・・すごいわぁ・・・。
その後の食事会でもさすが普段商談慣れしている壱也さん。堂々としていた。すごいわぁ・・・(二回目)。
「・・・やっぱりすごいです・・・壱也さん・・・。」
「何がですか?」
帰り。あたしはぼそりと呟くけど、壱也さんはなんとも思ってませんって感じで。
「いえ・・・今日はありがとうございました。」
「こちらこそ。」
今日もなんとか終わった・・・。さぁ次でクライマックス!
壱也さんは商談とかでなれてるから堂々としてると思います。
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