ご対面〜陸編弐〜
「お母様、ひよこや六男、陸を連れてまいりました。」
「お入りなさい。」
いつものように声をかければいつものお母様の声。
因みには既に精霊石に戻ってもらってます。
そして、襖を開けるとそこにはやっぱりいつものお母様。・・・やっぱり壱也さんの時のはニセモノだ・・・!
「ちゃん、今とっても失礼なこと考えたでしょう?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいー!」
やっぱり怖いよお母様ー!
ガタガタ
隣をちらっと見れば陸の表情が固まってる。あはは・・・気合いと覚悟の意味がわかったかコンチクショー!(半泣)。
「あら、陸さんもツナギですのね。」
「あ、はい!」
お母様、いきなり声をかけるのはやめてあげようよ。陸が皐月の時と同じようにものすごい勢いでビクッてるよ・・・(苦笑)。
「おほほ。そんなに固まらないでよろしくてよ。ところで、日本の生活はいかがかしら?」
話題は日本での学校生活について。なんかいろいろとあたしのことも聞いてくるからとりあえずその辺は突っ込んどいた(ほっといたらいろいろと言われるからー!)。
最後の食事会。皐月のときほどでは無いけどやっぱり陸も固まってました(苦笑)。
「・・・疲れた・・・。」
「お疲れー。」
帰り道。やっぱりちょっとぐったりした陸。皐月から聞いてたみたいだから皐月ほどではないけど。
「・・・椎と気が合いそうな人だね・・・。」
「うん。すんごい気、合ってたみたいだよ・・・。」
あははーと笑い合う。
これでようやくお母様とのご対面任務は終了。・・・やっと肩の荷が下りたわ・・・。