デート〜三笠の場合〜壱

「ねぇ・・・三笠・・・。」
「なんだ?」
「なんであたしたちは競馬場にいるのでしょうか?」
「俺が来たかったから。」
「・・・聞いたあたしがバカでした。」

今日は三笠とのデート。とりあえずひよこや前で待ち合わせってことでひよこやに行ったら・・・着いたとたんに三笠に拉致されました。
そして気が付きゃ競馬場にいました。
「今日ってデートだよねー?」
「あ?あーそうだったな。」
そうだったなっておい。
「・・・自分中心に世界は回ってるって感じよね、三笠って。」
「あ?なんか言ったか?」
「なんもー。」
思わずぼそりと呟いた言葉は聞こえてなかったらしく、再び馬に視線を戻す。なんつーか・・・目がマジだよ?
「・・・はぁ、えーと五番・・・あと三番と七番あたりかな。」
はーっと、大きく溜息をついて柵にもたれかかってそう呟けばものすごいいい笑顔で馬券売り場にダッシュしていった。
「・・・子供・・・。」
そんな三笠の後姿眺めながら呟いてみた。
三笠。資金調達は競馬(爆)。
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