「ねぇ、さんと深川君って付き合ってるの?」
「はぁ?」
今あたしはたぶん、ものすごく間抜けな顔をしていると思う。
第七話〜火のないところに煙は立たず〜
「えーっと・・・何で行き成りそんな話になるのでしょう?」
「え〜?違うの?」
え〜じゃねぇよ。つか開口一番それかい。
『ご挨拶』から一週間。なぜか学校には「と深川りくは付き合っている」と言う根も葉もどころか種もない噂が飛び交っていた。
「だってねぇ。昨日デートしてたって噂だよ。」
「どっからの噂だよ。」
あたしはそんなはた迷惑な噂を持ってきてくれたクラスメイトの女子に突っ込みを入れる。
「んー、知らない。でもかなりの噂だよ。『学校のアイドルとテストの予想をさせたら右に出るものはいないと噂の深川りくが結婚を前提にお付き合いをしている』って。」
「
はぁ!!!?????」
なんかもう、ものすごい噂だよ・・・。
「・・・それ・・・りくは知ってるの?」
「うん。多分ねー。こないだ水野さんに聞かれてたし。」
りくも大変だー。
「それよりもさー。噂の真相は?ってか、いつから深川君のことりくって呼ぶようになったの?」
「うお!するどい!」
なんかもう、このこ目がキラキラしてるよ。・・・そーいやこのこ新聞部だったわ・・・。
「わ・・・わかった・・・わかったからそんなにお目めキラキラモードにならんでください。」
ぎぶ。もーいや・・・。なんで女の子って恋愛話とか噂が好きなんだろー(自分も女)
「えーっと・・・まぁ、噂の真相?とりあえずそれはありえないね。ただの友達。うちの母さんがどっかでりくのこと見たらしくってなんか気に入っちゃったみたいなだけ。それで一緒に行動させられてんの。いやではないね。りくはいいやつだし。結構好き。恋愛感情ではなくね。で呼び方は・・・まぁ、仲良くなったら名前呼びは普通でしょう。そんだけのことさ。って・・・
何かいてるーそこー!」
「いや次の新聞の記事に・・・「
せんでよろしい。」
・・・やばいやばい、新聞のネタにされるところだったYO☆容赦ないなー。
キーンコーンカーンコーン
「あ、ほら、授業始まる!席着いて!」
「むー、まだ話は終わってないからねー!覚悟しときなさい!」
「あーはいはい。」
・・・この調子じゃ、授業終わるたんびにいろいろ聞かれそうだな。
その後クラスメイトの追及は放課後まで続いたとか。
の苦労はまだまだ続く。