らぶ・あたっくは近所迷惑!act3

「ただいまー。」
「お帰り。。どうだったー?」
部屋に戻ると隠行していた太陰が飛びついてくる。
「うん。さっそく出やがりましたよ、ここに出るって言う怪奇現象。まぁ、別段人に害を加える奴じゃないからほっといても大丈夫そうだよ。それよりも、もう一組の『妖怪の専門家』のほうが楽しそうだったよーvv」
そういいながら露天風呂で会った赫音たちのことを話す。
「露天風呂にいた五人の内二人が妖怪、一人が犬神使いよ!面白わ!しかも犬神使いのことお友達になっちゃったvv」
なんつーか、すんごく楽しそうに離すに、隠行していた勾陳や玄武も姿を現す。
「それはよかったな、。で、報告のほうはどうする。」
「んー、向こうの『妖怪の専門家』チームがどうするかだね。あたしは手を出さないよ。『人に害を加えない妖には手を出さない』。これ、安倍家のルール。」
いつからそんなルールが出来たんだとかそういう突っ込みはしないでおこう。突っ込んだほうが負けだ。
「そうか、がそう言うのならそれでいいか。では、食事までは休憩か?」
「そうだね。太陰、トランプでもやる?」
「やるー!」
かばんの中からトランプを取り出すに思いっきり嬉しそうに返事をする太陰。最終的には勾陳や玄武も混ざってババ抜き大会が繰り広げられていたとか何とか。

しばらくして、廊下のほうからぱたぱたという足音が聞こえてきたので食事が来たのかと思い、その気配を察した三人は隠行。は散らばったトランプを片付ける。そしてそれをかばんにしまったと同時にスパーン!と素晴らしく景気のいい音が響き、
ー!」
「赫音?どったの?」
こてん?と首を傾げれば、
は一人で来てるんだろう?せっかくだからぼくたちのほうで一緒に夕食食べよう。」
にこにこにこ。あ、なんかなつかれた?
「え?でも迷惑じゃないの?」
「うんん?全然。むしろ経島先輩なんかのことちょっと言ったら『なにそれ!?あたし知らないわよー!!ちょっと行って拉致って来なさい!』とか言い出す始末だし。こっち凄い大人数だから一人くらい増えても問題ないよ。な、ライカ。」
「わん!」
満面の笑みで言われてしまえば断る理由も無い。は後ろで隠行している勾陳たちに『一応ついてきて』と目配せすると、物凄く楽しそうな赫音の後を追った。
経島先輩だったら絶対拉致ってこいとか言うと思う(笑)。
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