ようこそ異世界へ!〜act4〜
「・・・はぁ〜・・・。茶がうまい・・・。」
「・・・じじ臭い。」
とりあえず挨拶したほうがいいという面々が揃うまで、お茶会もどき(笑)をしながら待っていると、何の前触れもなく扉が開いた。
底に立っていたのは・・・西洋絵画にでも描かれていそうな金髪の少年とバックでゴットファーザーのテーマでも流れてきそうな青年。
「ユーリ!!呼ばれたから来てやったぞ!」
「・・・忙しいのだ。要件はなんだ。簡潔に言え。」
・・・なんだこのものすごい上から目線。
第一印象最悪(笑)。
「ヴォルフラム、グウェンダル。えーっと・・・なんて言えばいいのかなー・・・。」
「早くしろ!」
・・・ユーリって魔王なんだよね・・・ここでは。一番偉いんだよね?
そんな疑問がの頭の中をぐるぐる回っている。
「・・・ユーリ、あたし、自己紹介すればいいんでしょ?」
「あ・・・うん。そうだな。」
が言うとヴォルフラムとグウェンダルの視線が一瞬にしてに集中する。
「な!ユーリ!誰だ!その女は!僕が居ない間に浮気か!?」
「浮気ってなんだよ!?」
いつものごとくツッコミが入る。
「・・・何?ユーリ、こいつと付き合ってんの?そっか・・・そういう趣味が合ったんだ・・・。」
「ねーよ!」
の呟きにもツッコミが。
「まぁ、冗談はさておき。」
「冗談かよ。」
「初めまして。渋谷有利の双子の妹。渋谷といいます。以後お見知りおきを。」
椅子から立ち上がり、ワンピースの裾をつまんでペコリとお辞儀をする。
「なんだ。妹か。・・・ユーリ、貴様に妹が居たとはな!僕はフォンビーレフェルト卿ヴォルフラムラムだ!」
「・・・見た目天使なのに口悪いわねー・・・。」
「な!天使だと!僕はれっきとした魔族だ!!」
「だってー・・・あたし達の世界じゃ、まじ、天使って言ったらあんたみたいなのだもん。」
の言葉にあからさまにショックを受けているようなヴォルフラム。
「・・・私はフォンヴォルテール卿グウェンダルダルだ。」
「ユーリよりこの人のほうが魔王っぽくない?」
「あ、やっぱもそう思うか・・・。」
BGMはやっぱり、ゴットファーザーのテーマ。はそう思った。
「因みに、俺とグウェンダル、ヴォルフラムは父親違いの兄弟。母親は前魔王のフォンシュピッツヴェーグ卿ツェツィーリエ。」
「うわぁ・・・似てねぇ・・・。」
「うん。俺も最初はそう思った。」
コンラッドの爆弾発言へのの感想はそれだった。
「つーか・・・この三人って・・・王子様ってことー?わーすごーいvv」
「元、だけどね。」
コンラッドはあははーと笑う。
「でもほんっと似てないねー。笑っちゃうくらいにーvv」
笑ってんじゃん。とは誰も突っ込まない。初対面で、この三人にこんな口を聞けるのはそうそう居ないだろう。
「とりあえず、なんか知んないけど、来ちゃったからにはしょうがないって感じなんで。よろしくお願いしまーす!」
ヴォルフラムとグウェンダルが仲間(?)になった。
キャラクターが把握しきれてません(あほ)。
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