my little sister
バン!
ツナがリボーンに銃口を突きつけられ、ちょっと意識を飛ばしながら書類処理をしていると、執務室の扉が破壊されんばかりに開いた。虚ろな目でそちらを見れば、
「おい、カス。報告書だ。」
「あー・・・ザンザスかー・・・そこ置いといてー・・・。」
あ、ちょっと死にそう。
「てめぇ、俺様の報告書を後回しにするって言うのか?あ゛あ゛?」
「だってさー・・・この山終わらせないとリボーンが怖いよぉ・・・(半泣)。」
ちらりと隣に立つリボーンを見れば、ふっと不敵な笑みを浮かべてくる。それにツナは顔を引きつらせる。
「ったくカスが・・・さっさと終わらせ「
あーにーきー!
」
ドガス!
「あ。」
開いていた扉から物凄い勢いで黒いモノが入ってきたと思ったら、ザンザスの側頭部に膝蹴りをかました。そしてそのまま一回転するとひらりと着地する。
「勝手に行かないでよ!あたしの方向音痴っぷり知ってんでしょ!」
びしぃっ!と音がしそうな勢いで膝の当たった辺りをさするザンザスに抗議する。
「・・・・・・・・・・・・・・・てめぇがちゃんと付いて来ねぇのが悪い。」
「うっわぁ・・・超責任転嫁ぁ・・・。」
と呟きながらくるりとツナのほうに向き直る。
「お騒がせして申し訳ありません、ドン・ボンゴレ。こちら、依頼されていた資料と、反抗勢力の情報です。」
「あぁ、ありがとう。これで少しは仕事がはかどる・・・。それと、俺のことはツナでいいって。」
「そうはいかないですよぉ。」
困ったように笑うと、いきなり後ろから首をホールドされる。
「おい、。」
「うぉう!何すんのさ兄貴!」
「用が済んだんなら外で待ってろ。俺はまだこいつに用がある。」
「えー・・・まぁいいや。それではドン・ボンゴレ。あたしはこれで。」
「うん。今度プライベートでお茶でもしよう。」
「はい、喜んで。」
にっこりと笑ってはお辞儀をすると部屋を後にする。それをひらひらと手を振って見送ったツナは、が部屋の外に出たのを確認すると、ザンザスに視線を移す。ツナに視線を向けられたザンザスの表情は「物凄く気に食わない」といった表情だ。
「・・・おい、カス。」
「ん?何?」
対するツナもちょっと笑顔が黒い。さっきまで死にそうになってたのはどこのどいつだと突込みが入りそうなほど清々しい。
「に手ぇ出すんじゃねぇぞ・・・。」
「ふふん。それは俺が決めることじゃないしね。俺は諦めないよ?」
バチバチバチと火花が見えそうな勢いでにらみ合うツナとザンザス。
結局、あまりにも時間がかかりすぎると戻ってきたにとめられるまで二人のにらみ合いは続いた。
この設定でオリジナルで原作マルッと無視した連載とかシリーズとかやったら面白そう・・・(笑)。
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