男の子?女の子?
その日、なんだかは機嫌が悪かった。
なんだか知らないがずっと黒いオーラが漂っている。その黒いオーラがピンポイントでツナに向けられている。まぁ、ツナはツナで「何ガンつけてんだコノヤロウ。」というような勢いでこちらも黒いオーラを発して相殺しているのだが周りは気が気でない。
そんなこんなで昼休み。・・・まだ黒オーラ対決が続いている中。
「十代目・・・さん・・・そろそろお昼に・・・。」
「「
あ゛?
」」
「すいません!」
獄寺脱落。所詮駄犬か(爆)。
「なー、二人ともどうしたんだ?早く弁当食べないと時間なくなるぜー?」
勇者!
山本がさわやか黒オーラ(結局黒い)で二人のオーラを相殺しつつ近寄ると、二人とも獄寺のときと同じ行動を取るが山本には通用せず。大きく溜息をついて「とりあえず屋上行こうか。」とツナとは獄寺と山本を伴って屋上へと向かう。
場所は変わって屋上。ツナとは黙々と持ってきた弁当を腹に詰め込みながら、相変わらずの黒オーラ対決中。それをちょっと青くなりながら獄寺が眺め、山本は自身のオーラで相殺。
そして弁当を食べ終わると今度はにらみ合いが勃発。そして、
むにー
「十代目!?」
「ツナ?」
むにむにむに
「はひひははんはほほはほー。」(※訳:何しやがんだコノヤロー。)
唐突にはツナの頬をつまんでむにーっと縦に横に引っ張りまくる。ペシッとツナに手をはたかれてようやくは手を離す。引っ張られてちょっと赤くなった頬をサスってを睨みつければも負けじと睨みつける。
「で、結局どーしたんだよ。」
こちらも弁当を綺麗に平らげた山本が爽やかオーラで尋ねる。
「・・・ただの八つ当たりだって分かってんだけどね。」
物凄い不機嫌そうには話し始める。
ほら、あたしたち一応婚約者じゃない?だからなのかさ、うちお母親とツナのお母様がさ、デートしてこいって言うから。あたしもツナもマザコンじゃないけど母親は大事にしてんじゃん。・・・父親はくそ食らえだけどさ。まぁそれは置いといて。とにかく行ったわけよ。駅前の方まで。まぁとりあえずあたしも買い物の予定があったからさ。ツナも一緒にね。は?聞いてない?言ってないもん、当たり前・・・って泣くな隼人!ウザイ!あ、ありがと武。ちょっとそのまま抑えといてね。で、えーと、どこまで話したっけ。そーそー、うんで買い物は滞りなく終わったわけよ。は、いーじゃない荷物持ちくらい。男でしょ。で、ツナに付き合ってもらったからショッピングモールのフードコートでお茶しようってことになって。あたしの奢りで。ツナに荷物見ててもらってあたしはトイレに行ったのよ。で、戻ってきたらツナが馬鹿な男どもにナンパされててさー。そうよねー、ツナかわいいもん。分かってんじゃん武。あはは怒るなツナ。君の顔が奈々さん似でかわいいのは今に始まったことじゃないじゃん。ほら、家光さんに似なくてよかったでしょ?うん、納得。でね、あたしが戻って「お待たせ」ってツナに声掛けたわけよ。そしたらツナに声掛けてた男なんて言ったと思うー?
「何ていったんすか?」
「ふふー、それがねー、」
―チッ、男連れかよ―
「ってさー。」
あっはっはーふざけんなー。
と笑うの目は笑っていない。その話を聞いたツナはあぁ、それでか。となんだか納得気味。
「確かにね、ツナはかわいいわよ。女装させたら絶対似合うわ!「
オイ!
」でもね!「
無視かよ!
」あたしだって女よ!そりゃ自他共に認める中性顔よ?!男の子の格好すれば普通に男にまぎれますとも!でも!!その日はそれなりに女の子の格好してたよ!そりゃ動きやすいようにパンツルックだったけど女物だったのよ?!あーむかつくー!!」
むーっと膨れてとりあえず不満をぶちまけたはツナに抱きつく。
「ツナー、あたしそんなに男っぽいー?ツナはこんなあたし嫌?」
さっきまでの怒りはどこへやら。へにゃーんと効果音が付きそうな勢いで凹む。そんあを慣れた手つきで子供をあやすように宥める。
「はちゃんと女の子だから大丈夫だよ。俺はがだから好きなんだ。安心して。」
「・・・本当?」
「本当本当。」
よしよしと頭をなでてやれば機嫌を治してえへへーと嬉しそうに笑う。
「それにしても失礼で
命知らず
な奴もいるのなー。そいつはどーしたんだ?」
山本の問いにツナとはにやりと揃って凶悪な笑みを浮かべる。その笑みだけで獄寺も山本もなにがあったか悟った。
「そりゃねー?」
「お礼をなー?」
「・・・殺してないよな?」
「ん。大丈夫。4/5殺しくらいにして骸と凪にあげた。玩具にしていーよって。」
死んだも同然だな。山本と獄寺はツナに声を掛けてしまった哀れな男に心の中で合掌した。
「んーっ!吐き出したらすっきりしたわ!ありがと!」
「そりゃ良かった。」
―
キーンコーンカーンコーン
―
昼休み終了、午後の授業開始のチャイムが鳴る。
「あー・・・授業始まっちゃったー・・・どうする?」
あたしはサボるけど。とが言えば、
「・・・俺もめんどいからサボる。」
「十代目が行かないなら俺も。」
「俺もサボりなー。」
結局四人ともサボりかよ、と最初に話題を振ったが苦笑し、雲雀さんにかみ殺されないといいねーと言って。
その後、何故か屋上に現れた雲雀によって放課後になるまで屋上でバトルが繰り広げられていた。
最初に出てきたネタが主人公とツナのにらみ合いでした(え)。
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