お日様の下

「みかん様!」
道の向こう側にオレンジ色の姿を見つけて白猫が駆け出す。
・・・その様ってやめてくれないかなー。」
みかんは困ったように耳の後ろをかく。
「いえ!みかん様はみかん様です!!私が因縁を付けられているところを助けてくださったあの凛々しいお姿!!まさに戦士!!すばらしかったです!」
そのときのことを思い出しながらと呼ばれた白猫はうっとりと遠くを見つめている。
「あははは・・・。」
「おー、みかん。あ、ちゃんも来てるのかー。」
向こうからぞろぞろとみかんの仲間がやってくる。
「こんにちは。クロブチさん、カルマさん、ボタンさん。」
ちゃん今日も綺麗ねー。野良なのに毛並み最高。」
カルマはの毛を眺めて感心している。
「ありがとうございます。別に何しているわけでもないんですけどね。」
はニコニコと笑っている。
「パパちゃーん!」
すろとまた向こうから元気のいい子猫の声。
「お、こりんご、伽羅、キサブロー。」
「あ、こんにちは、お姉ちゃん。」
「こんにちは。こりんご様、伽羅さん、キサブローさん。」
お姉ちゃん!向こうで遊ぼう!」
「ええ、いいですよ。」
伽羅にせがまれて子猫たちと共には草むらの中からバッタを見つけ追いかけ始める。
そしていつの間にか疲れてしまったのか子猫たちは昼寝を始めている。
そんな姿を見ては微笑む。
「いつも悪いな。」
みかんが近づいてきて、の隣に座る。
「いえ、私も楽しいですから。」
「それにしても・・・チビ達よく寝てるよな。」
「そうですね。」
「俺たちも昼寝しようか。」
みかんはそう言って大きなあくびをする。
「クロブチー、カルマー、ボタンー、少し昼寝しよー。」
「おー。」
「そうねー。」
「・・・眠い・・・。」
すでに船をこぎ始めているボタンをはじめ、クロブチもカルマも同意する。
「寝よ。」
みかんはこりんごの隣に丸くなって寝息を立てる。
その姿を見ては微笑む。

――みかん様、私はあなたのお傍にいられてとても幸せです――

なんかもう、マイナー過ぎって言うかなんつーか・・・(苦笑)。
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