Der Wachhund der Rose act14

「・・・嫌な・・・予感がします。」
「マスター・・・。」

「この子元気にしてあげられないかなぁ。」
リビングではノリが翠星石に、元気の無くなった花を元気にしてくれと頼んでいる。
「あぅ・・・だめ!そんな事・・・翠星石はできないです。」
翠星石は立ち上がると鉢植えを持って無言で立ち去ってしまった。
「何だぁ?」
「今の翠星石には本当にどうすることも出来ないのですよ。」
「え?」
「あの子が如雨露を使えるのは夢の世界だけ・・・力の媒介となる人間が居ないのだもの。」
と真紅の答えにジュンが疑問を投げかけ、それに真紅が応える。
「あの子が人間を拒んでいる限り、無理な話ね。」
真紅は悲しそうに呟く。

「蒼星石・・・。」
翠星石は空を見詰め呟いた。
キラ
するとどこかで光がきらめいた。
「・・・扉が・・・どこかで開いているです・・・。」

バターン!
「うっしです!!」
「何?」
ジュンの部屋でものすごい音が響いた。
その音に真紅と雛苺、もジュンの部屋へ行ってみる。
「蒼星石・・・?」
「あっ真紅!」
「お義姉様、何処へ行くおつもりですか?」
「nのフィールドへ!蒼星石が今そこに居る・・・!」
うー・・・難しい・・・。
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