バシュ！
「くっ･･･！」
「あははははははははっ！ほらほら真紅ぅどんどん無様になってくわよ！？みっともないみっともなぁい！！」
水銀燈は楽しそうに残酷な笑い声をあげ、黒い羽根で真紅を襲う。
「あわわわわ･･･押されてるじゃないか！」
結界の中からジュンが叫び声を上げる。
「真紅！」
ザッ！
雛苺が加勢しようと蔓を発生させる。しかし、
ジャキ！
「させないよ。雛苺。」
蒼星石に阻まれる。
「･･･だいぶ、真紅お義姉様が不利ですわね。」
「お前、なんとかならないのかよ！」
「私は･･･見守るものです。アリスゲームに手を出すことは出来ませんから。」
ジュンの言葉には苦々しげな表情で応える。
「私だって･･･お義姉様たちには闘ってほしくなど無いのです。でも･･･これが･･･私に課せられた役目。お義姉様達も･･･宿命として･･･創られたのですから。」
「･･･。」
悲しそうには呟く。
「ぐっ！う･･･ぅ。」
「ふふふ･･･つーかまえた･･･またこうなっちゃったわねぇ？真紅･･･。クスクス。」
向こうでは真紅が水銀燈の羽根につかまり、苦悶の表情を浮かべている。
「真紅ったらホントお馬鹿さぁん。足手まといばかり引き連れているからこうなるのよ？ねぇ真紅･･･。」
水銀燈の嫌味のような言葉にも逆に真紅はその目を睨み返す。それが水銀燈には気に食わなかったらしい。
「･･･何よその眼。」
ぐいっ！
「あっ！」
「いいこと？真紅･･･、」
水銀燈の黒い羽根が真紅の腕を引っ張る。
「水銀燈は･･･、」
「あ･･･うッ･･･、」
「―私は壊れた子＜ジャンク＞なんかじゃあ･･･ない！」
「ああああああぁあッ！」
ギリ！　ブチィィィィ！
「し･･･真紅ッ！」
「真紅お義姉様！」
「あはははははははは！」
ジュンとの悲鳴と水銀燈の残酷な笑い声が響いた。

まだまだ続くバトルシーン･･･！
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